自民 大阪府連の立て直し支援で党本部に新組織設置へ

自民党は、今回の統一地方選挙で大阪を中心に維新の会に厳しい戦いを強いられたとして、党本部に、大阪府連の立て直しを支援する新たな組織を設ける方針を決めました。

今回の統一地方選挙などで、自民党は、大阪の知事選挙と市長選挙で、自主的に支援した候補がいずれも大阪維新の会の候補に敗れたほか、衆議院和歌山1区の補欠選挙と奈良県知事選挙でも公認や推薦を出した候補が維新の候補に敗れました。

これを受けて、自民党は、まずは大阪府連の立て直しを急ぐ必要があるとして、28日午後、茂木幹事長や森山選挙対策委員長が、府連の会長を務める宗清皇一衆議院議員ら地元の国会議員と対応を協議しました。

そして、府連側の要請を踏まえ、来月にも、党本部に立て直しを支援する新たな組織を設ける方針を決めました。

新たな組織では、府連の事務局の体制強化のほか、次の衆議院選挙に向けて、若手や女性の候補者擁立を念頭に、候補者の選び直しなども検討される見通しです。
宗清氏は、記者団に対し「信頼回復は一度にはできず、所属議員全員が意識を変えて歯を食いしばって頑張るしかない。党本部が支援してくれるからと甘えていたらだめで、自分たちが頑張るという気持ちはなくしてはいけない」と述べました。