新型コロナ水際措置終了 4月29日に前倒しで調整

新型コロナの水際措置の終了時期について、政府は、これまで5月の大型連休明けとする予定でしたが、今週末の4月29日に前倒しする方向で調整を進めています。海外への旅行客の増加が見込まれる中、帰国時の手続きを円滑にするための対応とみられます。

新型コロナの水際措置で、政府は、日本への入国者に対し、ワクチンを3回接種した証明書の提出などを求めていますが、大型連休明けの5月8日に感染症法上の位置づけを5類に移行するのに合わせて終える予定でした。

関係者によりますと、政府は、この水際措置の終了時期を大型連休に入る今週末、4月29日に前倒しする方向で調整を進めています。

ことしの大型連休は、海外への旅行客の増加が見込まれていることから、帰国時の手続きを円滑にして混雑を緩和するための対応とみられます。

また、中国本土からの直行便を対象に、入国者の一部に限定して行ってきた「サンプル検査」も29日からとりやめる方向です。

ただ、政府は、今後も水際での監視は必要だとして、発熱やせきなどの症状がある入国者には新たに任意の検査を行い、ウイルスの遺伝子解析を行うことにしています。

一方、政府は、感染症法上の位置づけの移行に合わせて、新型コロナ対策本部を廃止することを閣議で決定する方針です。