国神社 閣僚は参拝せず
衆参議員は50人以上が参拝

戦後73年となる終戦の日の15日、安倍総理大臣のほか、安倍内閣の19人の閣僚はいずれも靖国神社に参拝しませんでした。終戦の日に閣僚が靖国神社に参拝しなかったのは、第2次安倍内閣後、去年に続いて2回目です。

また昭和60年に当時の中曽根総理大臣が公式参拝して以降では、民主党政権下の平成22年と平成23年当時の菅内閣以来、4回目となります。

野田総務大臣は閣議のあと記者団に対し、大臣就任前は例年、終戦の日に行ってきた靖国神社参拝について、「去年は政治状況を冷静に見つめたうえで、靖国神社への参拝をきょうしなくてもよいという判断をしたが、ことしも同様の気持ちだ。いたずらに私の個人的な行動で、さまざまな問題を発生させることははばかられる」と述べ、ことしも見送る考えを示しています。

元閣僚など50人が参拝

一方、超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の、衆参両院の国会議員50人が、靖国神社に参拝しました。

「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は、毎年、春と秋の例大祭と、8月15日の「終戦の日」に、東京・九段の靖国神社に参拝しています。

「終戦の日」の15日、会長を務める自民党の尾辻・元参議院副議長や、日本維新の会の東・総務会長、希望の党の中山恭子・元拉致問題担当大臣ら、超党派の衆参両院の国会議員50人が午前11時すぎに靖国神社の本殿に昇殿し、そろって参拝しました。

安倍内閣からは佐藤・外務副大臣や、水落・文部科学副大臣らが参拝しました。

このあと、尾辻氏は記者会見し、「今や昭和は遠くなり、平成最後の8月15日を迎えたが、こんにちの平和のために犠牲になられた方々を忘れてはならない。国会議員が戦争を知らない世代となり、日本の行く末をどう定めていくか、間違った方向にいかなければよいと思っている」と述べました。

ほかのグループなども

これに先立って、稲田・元防衛大臣や木原・財務副大臣ら自民党の議員グループ「伝統と創造の会」のメンバーも靖国神社に参拝しました。

また、自民党の萩生田・幹事長代行や小泉進次郎・筆頭副幹事長らのほか、衛藤・総理大臣補佐官が15日午前、靖国神社を訪れ、参拝しました。