大島理森衆議院議長
今期かぎりの引退を表明

大島理森衆議院議長は、後進に道を譲りたいなどとして、次の衆議院選挙に立候補せず、今期かぎりで引退することを正式に表明しました。

自民党出身の大島理森衆議院議長は12日午後、地元の青森県八戸市で記者会見しました。

この中で大島氏は「私が燃え尽きる前に、新時代のために、世のため人のため働くことができる人材を見いだし、新たなろうそくのともし火を作ることが責務だと決意した」と述べ、秋までに行われる次の衆議院選挙には立候補せず、今期かぎりで引退することを正式に表明しました。

また、歴代最長の在任期間となっている衆議院議長として心がけてきたことについて「公平で公正で中立であることの上に立って、立法府の権威を守ることが先輩たちの教えであり、法の精神だと思ってきた。自民党や与党のためにだけ判断してはいけないと言い聞かせてきたつもりだ」と述べました。

大島氏は、衆議院青森2区選出の当選12回で74歳。
毎日新聞の勤務などを経て、昭和58年の衆議院選挙で初当選しました。

平成7年に村山改造内閣で環境庁長官として初入閣し、その後、文部大臣や農林水産大臣などを歴任しました。

また、自民党でも国会対策委員長を長く務めたほか、野党時代には副総裁や幹事長として、当時の谷垣総裁を支えました。

そして、6年前の平成27年に衆議院議長に就任し、衆議院選挙の1票の格差の是正や、上皇さまの天皇退位にあたって一代かぎりの退位を可能とする特例法の制定に取り組みました。