愛媛県職員30人が送別会
知事が給与1か月分返上

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、愛媛県庁の職員およそ30人が先月下旬、送別会を開いていた問題で、愛媛県の中村知事は9日、「県民に申し訳ない」と謝罪したうえで、みずからの給与を1か月分全額返上することを明らかにしました。

愛媛県によりますと、先月24日の夜に県庁の当時の課長などおよそ30人が参加して松山市道後のホテルの宴会場で送別会を開いていたことが明らかになっています。

愛媛県は同じ日に県職員の対応として「年度明けの歓迎会などはおおむね10人以内」などと説明していました。

この送別会について中村知事は9日午前取材に応じ「県民の皆さんに申し訳ない。心からおわびします」と謝罪しました。

そのうえで、みずからの給与1か月間分を全額返上すると明らかにしました。

愛媛県によりますと、この送別会を開いたのは県の市町振興課で、異動した当時の課長は総務省から出向し、愛媛県のワクチン接種を推進する「チーム総括」を務めていました。

また、中村知事は松山市の繁華街で大規模なクラスターが確認されたあとの先月23日と24日に20人以上の送別会を開いたケースが9件あったことなどを明らかにしたうえで、責任者を厳重注意すると述べました。

中村知事は「いま県庁全体の士気を低下させるわけにはいかない。仕事で県民に結果を返すことに全力集中せよと指導を行う」と述べました。