外交官ナンバー車の駐車違反
去年は約2600件

日本駐在の外交官らが使う外交官ナンバーの車の駐車違反は、去年1年間でおよそ2600件に上り、違反金を納めたのは25%程度にとどまっていることが分かりました。

外務省は、外交上の特権を定めた国際条約などを踏まえて、日本に駐在する外国の外交官らが使う車両の登録や青色のナンバープレートの発行などを行っていて、2000台近くが登録されています。

19日の参議院外交防衛委員会で、「外交官ナンバー」の車による駐車違反の問題が取り上げられ、警察庁の担当者は、おととしはおよそ3900件、去年はおよそ2600件あったことを明らかにしました。

また、去年の違反金の納付率はおよそ25%にとどまっていることも報告されました。

立憲民主党の白眞勲氏は、外交官に、逮捕されたり裁判にかけられたりすることがない特権があることを踏まえ、「外交特権は交通違反をしてもいいという特権ではない。最低限、日本のルールを守るのは当たり前だ」と指摘し、違反が多い国の公表などを求めました。

これに対し、茂木外務大臣は「交通ルールの違反事例があることは誠に遺憾だ。ルールが徹底されるようさまざまな注意喚起を行っており、しっかり対応していきたい」と述べました。