菅首相 著書を改訂し出版
議事録への記述なくなる

菅総理大臣は、20日、みずからの政治姿勢などをまとめた8年前の著書に、その後のインタビューの内容などを加えて改訂した新書を出版しました。

この中では、新型コロナウイルス対策について、メリハリの利いた感染対策を行うと同時に、厳しい経済状況の中で、雇用を守り、事業を継続させていく重要性などを指摘し「国民の命と健康を守り抜き、そのうえで経済活動との両立を目指していかないと国民生活が立ち行かなくなる」としています。

一方、東日本大震災への当時の民主党政権の対応をめぐり、8年前の著書にあった「会議の大半で議事録が残されていなかった。議事録は最も基本的な資料で、その作成を怠ったことは国民への背信行為だ」といった内容が記された章などはなくなっています。

これに関連して加藤官房長官は、記者会見で「菅総理大臣が政治家として出版された著書なので、政府の立場でコメントするのは差し控える」と述べました。