知症 はいかいなどで
不明 最多の1万7千人超

認知症やその疑いがあり行方不明になった人は、去年、全国で延べおよそ1万7400人とこれまでで最も多くなりました。警察は自治体などと協力して行方不明者の早期発見の取り組みを強化しています。

警察庁によりますと、認知症やその疑いがあり、はいかいなどで行方不明になったとして去年、警察に届け出があった人は前の年より552人多い延べ1万7479人に上っています。

統計を取り始めた2012年から毎年増え続け、これまでで最も多くなりました。

ほとんどは去年のうちに所在が確認されましたが、245人は行方がわからないままでした。

また、行方不明中に亡くなった人は1年間に460人に上り、歩き回っているうちに交通事故に遭うケースもあるということです。

警察は自治体などと協力して事前に認知症の人の顔写真や手のひらの静脈の形を家族の同意を得て登録しデータベース化する取り組みなどを進めています。

また、警察官が認知症の人の行動の特徴などを学ぶ研修も行っていて、行方不明者をできるだけ早く発見する対策をさらに強化したいとしています。