イナンバーカードを
スマホに 生体認証導入など

マイナンバー制度の普及促進策として、政府の作業チームは、今後、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに入れられるようにし、顔や指紋などで個人を特定する「生体認証」を導入することなどを盛り込んだ30余りの検討項目を決定しました。

総理大臣官邸で開かれた会合には、菅官房長官や高市総務大臣のほか、民間の有識者らが出席し、マイナンバーカードの利便性や普及率の向上に向けて、30余りの検討項目を決定しました。

それによりますと、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに入れられるようにし、顔や指紋などで個人を特定する「生体認証」の導入を検討するとしています。

また、引っ越しの際に、マイナンバーカードを活用して市区町村の役場で住所変更の手続きを行えば、マイナンバーカードとひも付けた銀行や携帯電話会社などの住所変更手続きを不要にする仕組みの検討も盛り込んでいます。

このほか、現金10万円の一律給付のオンライン申請でトラブルが相次いだことも踏まえ、今後、給付金などの振り込みに使う口座のマイナンバー制度への登録を義務づける法整備を行い、速やかな給付を可能にするなどとしています。

政府は、年内に工程表を策定し、実現可能なものから順次実施していくとしています。