型連休も東京駅や
羽田空港などは閑散

大型連休は2日から後半の5連休を迎えましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、新幹線や空の便など公共交通機関の利用は一部にとどまっていて、東京駅や羽田空港などは、閑散としています。

JR各社によりますと、新幹線の自由席は、東海道新幹線の午前6時東京発博多行きの「のぞみ1号」など、のぞみの一部の列車で乗車率が20%になったものの、朝からほとんどの列車が10%以下の乗車率となりました。

また、国内線の空の便では、今月6日までの予約状況が去年の同じ時期と比べて、全日空で5.5%、日本航空で9.5%にまで落ち込むなど、2日も多くの便で空席が目立ちました。

一方、日本道路交通情報センターによりますと、これまでのところ、高速道路でも各地で混雑や渋滞は発生していないということです。

都内では

都内ではマスクを着けて体を動かしたり、スーパーで必要なものを買ったりする人の姿が見られました。

東京 足立区の荒川沿いの河川敷では、朝から青空が広がる中、外出自粛による運動不足を解消しようと思い思いに体を動かす人たちの姿がありました。

このうち両親と訪れていた3歳の女の子と6歳の男の子はマスクを着けてサッカーボールを蹴ったり、二輪車の練習をしたりして楽しんでいました。

6歳の男の子は「マスクをしていると暑いです。家でもサッカーをしています」と話していました。

また互いに距離を取って体を動かしていた2人の男子大学生は、「もともと東北に旅行する計画でしたが、キャンセルしました。連休中はここで体を動かすか家で友達と電話して過ごします」と話していました。

一方、墨田区のスーパーには食料品などを買い求める人たちが訪れていました。この店では最近、ホットケーキミックスやギョーザの皮といった家族で一緒に作ることができる商品がよく売れているということです。

またレジに並ぶ間隔を示すテープを床に貼ったり、来店客が多い時間帯をポスターで知らせたりして混雑を減らす取り組みを進めているということです。

スーパーイズミの五味衛代表は「取り組みの効果で以前より店内は混まなくなっています。外出の自粛を受けて連休中の5日と6日は店を休むことにしました」と話していました。

京都も閑散

大型連休中は例年、多くの観光客でにぎわう京都の観光名所も訪れる人は少なく、閑散とした一日となりました。

このうち、京都市右京区の嵐山では、土産物店などの臨時休業が続き、観光名所の渡月橋を渡る人の姿もまばらでした。

近くに住む80代の男性は、「まるでゴーストタウンのようです。観光客が多くはなかった何十年も前のことを思い出します」と話していました。

また、「京の台所」として知られる京都市の錦市場では、観光客が少ないため半分程度の店がすでに休業していて、にぎわいは見られませんでした。

一方、地元の人たちが多く利用する鮮魚店や精肉店、総菜店などは営業を続けていて、川魚を扱う店の男性は「売り上げは減っていますが、買い物がしやすいという声もあるので、変わらずに営業していきたい」と話していました。