介状ない初診の窓口負担
200床以上の病院に拡大へ

紹介状のない患者が大きな病院を受診した際、初診で5000円以上の窓口負担を求める制度について、中医協=中央社会保険医療協議会は、対象を病床数400床以上から200床以上の中規模な病院にまで拡大することを、おおむね了承しました。

大学病院など、規模の大きな病院が高度な治療に特化できるよう、紹介状のない患者が、病床数が400床以上の病院を受診した場合、初診で5000円以上、再診では2500円以上を診察料とは別に、窓口で支払うことが義務づけられています。

厚生労働省は、医療機関の役割分担をさらに進めるため、対象となる病院の拡大を検討していて、11日の中医協で、病床数が200床以上の中規模の病院にまで拡大することを提案しました。

これに対し、出席者からは反対意見はなく、おおむね了承されました。

拡大は来年度から実施され、対象となる病院は全国で、現在の420から、およそ670に増えることになります。

また11日の中医協では、ギャンブル依存症の人に一定の治療プログラムを行った場合や、加熱式たばこによるニコチン依存症の治療を、新たに保険適用の対象とするかどうかについても議論が行われましたが、出席者から「自己責任の問題だ」などの異論も出され、引き続き検討することになりました。