国で空港職員に暴行の
厚労省元課長 停職1か月に

厚生労働省の元課長がことし3月、韓国に旅行した際、酒に酔って現地の空港職員を暴行したなどとして、停職1か月の懲戒処分を受けました。

懲戒処分を受けたのは、当時、厚生労働省労働基準局賃金課で課長を務めていた47歳の男性職員です。

厚生労働省によりますと、元課長はことし3月、上司の承諾を得ずに韓国などを旅行し、帰国の際、キンポ(金浦)空港で酒に酔って空港職員を暴行するなどして、現地の警察に逮捕されたということです。

元課長はその日のうちに釈放され、その後、不起訴処分となりましたが、厚生労働省は国家公務員の信用を失墜させたとしています。

また同じ3月に、最低賃金について受け入れ業種ごとに全国一律にする調整を始めたいという個人的な見解を公の場で発言し、慎重に対応するよう注意を受けたにもかかわらず、発言を繰り返したということです。

こうしたことから厚生労働省は、元課長を19日付けで停職1か月の懲戒処分にしました。

元課長は「多くの方にご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っている。処分は厳粛に受け止めている」と話しているということです。

厚生労働省は「職員研修の機会に綱紀粛正の徹底を図り、再発防止に努めてまいりたい」とコメントしています。