尾栄一元建設相 死去
受託収賄で有罪

第1次橋本内閣で建設大臣を務めた中尾栄一氏が18日、東京都内の病院で亡くなりました。88歳でした。

中尾氏は甲府市の出身で、昭和42年の衆議院選挙で初当選して10期務め、経済企画庁長官や通産大臣を歴任したあと、第1次橋本内閣で建設大臣を務めました。

中尾氏は平成8年に、東京の建設会社から国の公共工事の受注をめぐって6000万円の賄賂を受け取ったとして受託収賄の罪に問われ、最高裁判所で懲役1年10か月の実刑判決が確定しました。

ただ健康状態の悪化から「服役には耐えられない」と判断され、刑の執行は停止されていました。

中尾氏は昭和48年に石原慎太郎氏などと派閥横断の政策集団「青嵐会」を結成して、座長として積極的な発言を行っていたことでも知られています。