新潟一筋18年！39歳稲葉選手の挑戦
- 2024年03月29日
今シーズンからプロ野球２軍に参加しているオイシックス新潟アルビレックスBC。メンバーのなかには39歳で初めて憧れのNPBの舞台に立った稲葉大樹選手がいます。新潟一筋18 年。厳しいプロの世界に挑む稲葉選手を取材しました。（新潟放送局 記者 豊田光司）
新潟一筋18年！稲葉選手の挑戦
オイシックス新潟アルビレックスBCの稲葉大樹選手（39歳）です。
稲葉選手は独立リーグ、ルートインBCリーグが始まった2007年のチーム発足当初から所属。
以来、新潟一筋18年。持ち味の粘り強いバッティングでチームの勝利に貢献してきました。
入団のよくとしから３割以上の打率をマークしましたがプロ野球から声はかからず、
26歳のときには引退を考えたといいます。
そのとき出会ったのが、高校の先輩でチームの監督就任が決まっていた橋上秀樹さんでした。
稲葉選手
（橋上さんが）初めて独立リーグで監督やるし「お前がいてくれたらやっぱりいいかな」と。
NPBの実績ある大先輩から言われたのは素直にうれしかったですね。
橋上監督のもと、プレー前の準備も含めてストイックに野球と向き合ってきた稲葉選手。
よくとしから調子をあげ27歳で自身初の首位打者やシーズンMVPを獲得。
その後も打席に立ち続けた稲葉選手。
2015年からはコーチを兼任しながら、積み重ねたヒットは958本。
目標の1000本安打が目前に迫っていました。
稲葉選手
1000安打という目標があったし、そこに向けてがんばれて、背中を押してくれた球団や
サポーターの皆さんの力があって現役をやれたかなと思いますね。
今シーズンからはチームのプロ野球２軍への参加が決定。
BCリーグでの1000本安打はなくなりましたが、どうすればチームに貢献できるか前を向いています。
稲葉選手はことしで40歳。
試合数も140に増えるなか、これまで以上に朝や練習前後のストレッチを入念に行っています。
プレーに専念するため今シーズン、コーチ兼任をやめ、キャンプでは結果を追い求めてバットを振り込みました。
稲葉選手
生半可な練習で結果を残せるほど、この世界は甘くないとすごく実感しているので。
ファン
ことしは例年以上に体のキレがよくて選手一本でやってくれるので期待しています。
ファン
年関係ないでしょうね。プレーできれば、がんばってもらえればと思います。
稲葉選手は３月24日に新潟市で行われたイースタンリーグのホーム開幕戦で出場。５点を追いかける９回、ワンアウト１塁の場面で代打に起用されました。結果は、きわどいボールで見逃し三振。稲葉選手は悔しそうな表情を見せていました。
それでも橋上監督は稲葉選手に期待を寄せています。
橋上監督
彼の場合はいろんな思いがあってこのステージのゲームの打席をいちばん望んでいた選手だと思う。悔しい思いをしているでしょうから、悔しい思いがあるうちはまだまだ現役を続けられると思うので次回に期待したい。
チームの勝利に貢献するバッティングを１本でも多く。
自分のプレーを通して、見ている人に勇気を与えたい。稲葉選手の挑戦は始まったばかりです。
稲葉選手
ホームランを打ったりとか派手なプレーができるわけではないので、ガッツあふれるというかそういうプレーをしていって。勇気とか希望をファンがもらえるようなプレーをどんどんしていきたいと思っています。
稲葉選手のシーズンでの１打、そして勝利に貢献する姿を期待したいと思います。
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新潟放送局 記者
豊田光司
2017年入局。大阪局を経て2020年から新潟局に。スポーツや文化などを担当。
