ページの本文へ

にいがたWEBリポート

  1. NHK新潟
  2. にいがたWEBリポート
  3. 『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』新潟県村上市

『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』新潟県村上市

  • 2022年09月30日

村上市    

新潟県にある37市区町村の魅力をお届けする『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』。第18回は村上市です。新潟県の最北部に位置し、50kmにもおよぶ美しい日本海の海岸線が続く自然と人情と歴史にあふれた魅力ある町で、訪れる人々を四季折々の表情で迎えます。
たとえば「笹川流れ」。国の「名勝天然記念物」に指定され、澄み切った青い海が魅力です。美しい景色を楽しむには遊覧船もおすすめ。それから塩引き鮭。村上には100種類を超える鮭料理があると言われています。夕日が美しく日本海が一望できる瀬波温泉も人気スポットの一つです。

また城下町としても有名で、城跡・武家屋敷・町屋・寺町という「城下町としての四大要素」が今なお残り、全国的にみても希少な街並みが特徴的です。

城下町村上 町屋の屏風まつり 

かつては「屏風まつり」とも呼ばれていた村上大祭ですが、今では屏風を立てる家も少なくなりました。そこで、各家に伝わる貴重な屏風や伝統工芸品などを披露する催しとして平成13年から「城下町村上 町屋の屏風まつり」を始めました。会場となるのは旧町人町と呼ばれる一帯の町屋や商店などで、普段は入ることができない村上の町屋内部も見学でき、各家が展示している屏風をはじめ、工芸品など貴重な品々を見ることで、村上市の歴史や昔からの暮らしに思いをはせることができます。

400年の歴史 鮭専門店

今回は2つの町屋を訪れ、祭りの様子をお伝えしました。
まずおうかがいしたのは約400年の歴史がある鮭専門店。ご主人の吉川さんは、この屏風まつりの発案者、立ち上げに関わったメンバーの一人です。

まつりを始めたきっかけは「町おこし」で、古くからある町家をそのまま生かして町に再び活気を取り戻したいと強く思い、様々な取り組みをする中で、その一つとしてこの屏風まつりを始めたそうです。それだけに吉川さんのまつりにかける思いは人一倍熱く、「多くの人にまつりを楽しんでもらい、村上の歴史や文化に触れてほしい」と話されていました。

250年の歴史 日本茶専門店

続いてうかがったのは250年もの歴史がある日本茶専門店。
このお店では、飾っている屏風も「お茶」にまつわるもの。江戸時代の大茶会の準備の様子が描かれています。大広間で茶の吟味が行われ、庭では大人も子どももみんなで茶摘みを行っているところが描かれていると教えていただきました。

屏風まつりの醍醐味は、屏風をきっかけに「町屋を訪れ、村上の文化や歴史に実際に触れること」だといいます。

今回中継を行った日本茶専門店では「村上茶」をいただきました。屏風を見ながらお抹茶をいだたくと、タイムスリップしたような気分を味わえました。

まつりは10月15日まで行われ、市内約40の町屋が参加しています。酒屋や酒蔵、堆朱の工房、和菓子店など様々な店が参加しています。この機会に町屋を訪れ、村上のさまざまな文化を味わってみてください。魅力いっぱいの村上市、みなさんも「さあど~ぞ!」

ページトップに戻る