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晩秋の西米良をゆく

アナウンサー自撮り旅
  • 2023年12月18日

 

 

アナウンサーの細田です。
宮崎市内から車でおよそ2時間。やってきました、西米良村。
天気も快晴。西米良の旅、スタートです!

 

西米良村の人口は1000足らず、県内で最も人口の少ない村です。
でも、魅力がいっぱいのパワフルな村でしたよ!

 

【写真】かりこぼうず大橋

旅のスタートは、「西米良のシンボル、かりこぼうず大橋」のたもとから。
かりこぼうずは、山や川の精霊のこと。

特産 糸巻大根の畑へGO!

【写真】糸巻大根の畑

まず尋ねたのは、特産の糸巻き大根を作っている畑です。
 

 

【写真】菊池幸子さん

大根を栽培している女性グループの代表、菊池幸子(きくちゆきこ)さんです。
さっそく畑を見せてもらうと、


 

【写真】糸巻大根

育っています。西米良の特産、「米良糸巻大根」です。
名前の由来は、糸巻きみたいなスジ。
西米良在来の大根で、12月から2月くらいまでが収穫期。
村の物産店などで手に入れられます。
以前は、栽培から加工まで、20人ほどのメンバーでやっていたそうですが、
今は3人で畑仕事をしているそう。
でも、「畑仕事は生きがい。お通夜の前日まで働く」そうです。
 

【写真】大根の漬物

これが大根の漬物。間引いたものを使っているそう。
さっぱりした味わいの中に、ほのかな甘みが感じられる漬物でした。
 

肉厚のシイタケに舌鼓!

【写真】しいたけ南蛮

畑を後にして待望のランチ。
地元の物産店でいただいたのは…、
名物のシイタケ南蛮。
村でとれたシイタケを南蛮にしているそう。
チキン南蛮とセットで食べ比べられます。
肉厚のシイタケ。うまみがジュワーっと染み出てきました。
 

米良三山の天包山へ!

お腹もいっぱいになったので、すこし腹ごなしへ。
目指すのは、天包山。
米良三山と呼ばれる山の一つです。


 

【写真】西南戦争の碑

駐車スペースの傍らに、西南戦争の碑がありました。
セゴドンもここに?」
 

 

【写真】坊主岩の弾痕?

少し登ると、坊主岩と呼ばれる岩が。西南戦争当時の弾痕が残っているのだそう。
 

 

【写真】山頂の風景

山頂には30分ほどで到着。けっこう、いい運動になりました。
米良三山の市房山と石堂山も見えます!

剣士たちの育つ道場 

【写真】剣道稽古

山を下りて一息つくと、もう日暮れ。
道場では、村の中学生が剣道の稽古していました。
西米良村では、昔から剣道が盛ん。
なんと、親子三代で剣士という言う家族も珍しくないのだとか。
週末に地区の大会が開かれるということで、一般の方も参加して真剣そのもの。
その大会というのが、村の偉人、菊池武夫公を顕彰するもの。


 

【写真】菊池武夫公の碑

そんな菊池武夫公。
代々、米良の領主だった菊池氏の子孫で、
晩年暮らしていた邸宅が記念館として残されています。

村の人々の神楽への熱い思い

【写真】夜神楽の練習

道場から移動して地区の公民館にいくと、夜神楽の練習が始まっていました。
この時期、村内の各地区で奉納される夜神楽。
6つの神楽が「米良の神楽」として国の重要文化財に指定されています。
みなさんが練習していたのは、その一つ「村所神楽」。
11月に入ると毎晩、練習するのだそう。
写真の濱砂幸太郎さんは、東京で神職になる勉強をして、この春、
西米良に戻ってきました。
神楽が大好きで、東京にいる間も「早く神楽を舞いたい、早く帰りたい」と
思っていたそう。
大人も子どもも、地域の伝統を守り続けるという熱が伝わってきました。


 

【写真】村所八幡神社

翌朝、村所神楽の伝わる村所八幡神社を訪ねました。
大きな木々に囲まれた清らかな空間。心が洗われます。

村を愛するみなさんのパワーに圧倒された旅でした。
西米良のみなさん、ありがとうございました!

 

  • 細田史雄

    コンテンツセンター アナウンサー

    細田史雄

    宮崎での勤務は、14年ぶり2回目になります。 海も山もきれいで、食材が豊富、人も優しくて、宮崎ライフが楽しみです。

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