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温泉 宮崎グルメ旅 アナウンサー滑川和男 ジビエうまい西米良

  • 2023年03月09日

NHK宮崎の温泉大好きアナウンサー滑川和男です。春本番ももうすぐですね。いい温泉、おいしいグルメを求めて、各地に出かけたい!そう思っている方も多いと思います。今回ご紹介するのは宮崎県の西部、九州山地の真っただ中に位置する、西米良村の温泉です。人口は千人弱で宮崎県では最も人口の少ない自治体です。どんな温泉とグルメが待っているんでしょうか?さては、ジビエだな(笑)

熊本県境近くの西米良温泉

宮崎市から車で1時間半ちょっと、熊本県境近くの一ツ瀬川沿いにあるのが西米良温泉です。地元の第三セクター運営の施設で、建物も大きくて立派です。

「かりこぼーず」は西米良村に昔から伝わる精霊のことで春の彼岸から秋の彼岸までは川に下り、川を守る水神に。秋の彼岸から春の彼岸までは山に登り、山を守る山の神になるそうです。西米良村ではかりこぼーずのキャラクターを様々な場所で見かけます。かりこぼーずの名がついた木の橋の特集もあわせてご覧ください。 

泉質が自慢!美肌の湯

西米良温泉は「ナトリウム炭酸水素塩温泉」トロッとした入り心地で、肌がスベスベになると評判の美肌の湯です。お客さんには「美郷町の南郷温泉に、入り心地がよく似ている」と言われるそうです。実は南郷温泉も、ナトリウム炭酸水素塩温泉!宮崎の山間の湯は侮れませんよ~。

南郷温泉(美郷町)の記事はこちら
https://www.nhk.or.jp/miyazaki/lreport/article/003/33/

泡の出る大きな浴槽の内湯にサウナも併設されています。

露天風呂は岩風呂とヒノキの風呂が、日によって男女入れ替わります。撮影にうかがった日は男湯が岩風呂でした。

西米良の景色を見ながらゆっくり入る美肌の湯。日々の忙しい暮らしとは一線を画す時の流れ。車で足を伸ばしてでも通いたくなります。中には宮崎市から週に2~3回、車で通ってくるお客さんもいるそうです。西米良村までの道は直線とカーブが適度に織り交ぜられていて、ドライブにもちょうどいいコースなんですよね。運転好きな方は、なおさら通いたくなると思いました。バイクツーリングもこれからの季節、きっと最高ですね!

コロナと台風14号に負けない!

支配人は濵砂尚隆さん(42)。西米良村出身で高校進学と同時に村を離れました。村外で13年仕事して、西米良村に帰ってこないかと誘われて温泉で働くようになりました。

コロナの影響は西米良温泉にとっても深刻で、お客さんがだいぶ少なくなってしまったそうです。いまは少しづつ、賑わいを取り戻しているところです。しかしそこに襲った台風14号。西米良村への幹線道路が被害を受け、温泉も露天風呂ののり面が崩れて、現在も応急処置をして営業を続けている状況です。様々な困難が降りかかりますが、温泉を楽しみにしているお客さんのために、濵砂支配人はじめスタッフの皆さんは、頑張って営業を続けています。

山の恵み ジビエフェア

3月末まで開催されているのが、「にしめらジビエフェア2023」です。2018年、農林水産省により制定された「国産ジビエ認証制度」で、九州初の認証を受けたジビエの加工施設が西米良村にあります。そのジビエを活かした料理を湯上りに楽しめるのが今回のフェア。私が頂いたのは丁寧に仕込んだジビエをたっぷり使った「ジビエ丼」です。

「鹿肉のロースト」に、鹿肉と猪肉を合わせた「もみじぼたんメンチかつ」、そして「猪肉の角煮」がごはんの上に載っています。すごいボリューム!そして、このワイルドな肉感!

とても柔らかく、噛むごとにジワリと肉の旨味が広がります。臭みなどは全くありません。最近は女性や子どもたちにも人気が出てきているそうです。このほかにも、猪鍋や鹿シチュー、鹿ローストカルパッチョなどのメニューがあります。

濵砂支配人は「田舎でしか味わえない雰囲気、ほっと落ち着ける場所に来ていただき、リフレッシュして帰って頂ければ」と話していました。

  • 滑川 和男

    宮崎局 アナウンサー

    滑川 和男

    宮崎は新人以来2度目勤務
    令和5年度で勤続30年

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