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WBC宮崎キャンプ 鉄道混雑 JR車両は増やさない?IC乗車券は?

NHK宮崎の滑川和男アナウンサーが取材
  • 2023年02月20日

NHK宮崎アナウンサーの滑川和男です。宮崎では、WBC=ワールド・ベースボール・クラッシック日本代表の合宿が行われていて、県外からも大勢のファンが訪れています。合宿初日の17日、私は交通関係を中心に取材しました。

会場の県総合運動公園の最寄りの木花駅は普段は無人駅、ICカードの設備がありません。そのため切符を買って乗る必要があります。宮崎駅は、券売機の前に長い列ができていました。

福岡県から来た18歳の男性は 「ICカードが使えるかな、平日で人がいないかなと思っていたので、こんなに人が並んでいるのは想定外でびっくりしました」と話していました。

いつもはゆったり座れる列車も、すし詰め状態で乗客を運んでいました。会場最寄りの木花駅も降りる乗客で通路が混雑していました。

木花駅では臨時で配置されたJRの職員が、切符の回収作業などにあたっていました。

ここで2つの疑問が浮かびました。

①ICカードの対応駅を増やさないのか?
②もっと多くの車両を連結して運行出来ないのか?

ということです。
この2つについてJR九州宮崎支社に質問してみました。

ICカードエリアを広げる考えはない

①について、JR九州としては、ICカードが使えるエリアを広げる考えはないとのことです。青島太平洋マラソンの際にもICカードが使えるようにして欲しいというリクエストが寄せられるそうです。しかし、ICカード設備はそもそも費用が掛かり、移動式端末なども含めて現状持っておらず一時的なイベントに費用が掛けられない状況ということです。

そもそも車両がもう無い

また、②の車両を増やす点について、そもそももう車両が無いそうです。すでに通常一両編成のところを二両編成に増やしていて、加えて臨時列車も運行している、いわばWBCシフトで運行しているのです。鹿児島からも一部車両を送り込んで現状で最大限の体制で運行しているため、これ以上増やすことは出来ないのです。県外客が多く訪れる青島太平洋マラソンの時よりさらに増強した車両体制で臨んでいるということです。

前回の青島太平洋マラソン

土日は侍ジャパンの試合と大学入試

今度の土日、25日と26日は侍ジャパンとソフトバンクとの試合も予定されていて、更に多くのファンが球場を訪れることが予想されます。また、25日は国公立大学2次試験の前期日程と重なっています。この週末、宮崎市周辺を移動される方は、交通機関の情報を充分確認した上で、時間に余裕を持って移動されるようお願い致します。

【改めてご注意】
木花駅はICカード利用できません

会場の最寄り駅となる「木花駅」はICカード乗車券が利用できません。あらかじめ切符を購入する必要があります。ICカード乗車券が使えるエリアに入っている宮崎駅や宮崎空港駅では、自動改札機を通り入場することができるため注意が必要です。なお、ICカードで入場してしまった方の乗車記録の解除はICカードの対応駅(宮崎駅や宮崎空港駅など)でないとできません。降車の際は「木花駅」で現金精算をしたあと、ICカード対応駅で乗車記録の解除が必要になります。

JR九州宮崎支社によると、普段は無人駅の「木花駅」ですが、侍ジャパン宮崎キャンプの期間中は、日中に社員を配置するということです。

  • 滑川 和男

    宮崎局 アナウンサー

    滑川 和男

    宮崎は新人以来2度目勤務
    令和5年度で勤続30年

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