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宮崎県知事選挙 学生の働きかけで宮崎大に期日前投票所が開設

  • 2022年12月14日

12月8日に告示された宮崎県知事選挙。若い世代の投票率の低さが課題となる中、学生の投票を促すため、12月12日(月)・13日(火)に宮崎大学木花キャンパス内に期間限定で期日前投票所が開設されました。
学生たちが自ら声をあげ、ようやく実現したこの投票所、設置されるまでの長い道のりを学生の動きとともに振り返ります。

学生が作る宮崎の"選挙"

宮崎大学2年生の手束梨音さん。有志団体「VOICE」の共同代表を務めています。配っていたのは期日前投票を呼びかける手作りのチラシ。これまで若者の投票率アップに向けて啓発活動を続けてきました。宮崎出身で、実家暮らしの手束さん。初めて選挙権を得てからずっと投票に行っているといいます。しかし、同世代からは「身近に感じない」「面倒くさい」という声があがるとのことです。
 

今年3月、市の選挙管理員会に対して大学の構内に期日前の投票所を設置するよう直談判しました。

手束梨音さん
一人暮らしの人は、車を持っていない人が多いので、大学の中の方が一人暮らしの人は行きやすいと思う。

この切実な若者の声が宮崎市を動かします。

清山市長
非常にいい取り組みだと思います。今後実現に向けてぜひ可能性があるのであれば協議を進めてもらいたい。

しかし、予算などの都合でことし7月の参議院選挙には間に合いませんでした。

宮崎の未来のため”そのときにできること”を模索する

多くの壁があり、なかなか実現しない中でも手束さんたちは青年会議所と一緒に今年7月の参議院選挙の期日前投票所の案内板作りをするなど、「そのときできること」を模索し続けました。

さらに、宮崎公立大学の選挙啓発サークル「ライツ」の学生たちと一緒にチラシを配って投票の呼びかけも行いました。

投票率の低さを嘆くだけじゃなくて自分たちが何ができるのかを考え、行動してきました。

そしてついに、宮崎県知事選挙の期日前投票日を迎えました。

手束さんは、若い世代の自分たちが声を上げることで、同世代の選挙に対する関心が少しでも高まることを望んでいます。

手束梨音さん
要望書を提出したときはまさか自分たち若者の声が届くなんて思ってもいませんでしたが、とてもうれしいです。より多くの学生に投票所を利用してもらって選挙を身近に感じてもらえたらと思います

若者の思いと行動力で実現した期日前投票所。多くの大学生や若者に利用してもらいたいです。手束さんたちは今後、今回の県知事選挙の投票の状況の調査や、学内の期日前投票所の効果を検証していきたいとしています。投票率の向上が課題となる中、若者の投票率がどこまで伸びるのか注目していきたいです。

  • 安間 来夢

    NHK宮崎・記者

    安間 来夢

    NHK宮崎の選挙事務局を担当

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