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群馬 飼育放棄どう防ぐ? ペットブームの今、探ってみた

  • 2022年05月09日

「ほっとぐんま630」で新年度からお伝えしている「菅原が行く」、「中谷が行く」。
今回は、4月から新たにキャスターになった私、中谷が行ってきました。

向かったのは、前橋市で犬の飼育体験や飼育に当たってのアドバイスなどを行っている施設。ペットブームの中で、飼育を途中で放棄する人が増えないようにするためにはどうすればいいか、探るためでした。

(前橋放送局キャスター 中谷実夏/2022年4月取材)

たくさん、触れ合いました

中谷実夏キャスター

「きょうは犬とたくさん触れ合える前橋市の『世界の名犬牧場』にやってきました。私も犬が大好きなのでとても楽しみです。それでは早速行ってみます!」

案内してもらったのは施設の支配人の岡田尚之さん。

「ふれあいコーナー」では、さまざまな種類の犬を見たり、触ったりすることができます。

中谷キャスター

「わあ、すごい~。たくさんの犬がいますね!犬種によって(性格が)違うんですね?」

岡田尚之さん

「違いますね。やはり触っていただくことで実際に、この犬種とこの犬種の違いは何かとか、そういったことを体験していただけます」

ペットブームの陰で…

新型コロナで在宅時間などが増えた結果、訪れているとされるペットブーム。ペットフード協会によりますと、新たに飼い始めた人の犬の数は新型コロナの前の2019年が35万頭だったのに対して、おととしは41万6000頭、去年が39万7000頭と増えています。こうした中で、懸念されているのが飼育の放棄です。

施設の支配人 岡田尚之さん
「“適正飼養”や“終生飼養”というところへの不安の声、懸念が増えてきていることが実際にあります。実際に飼ってみたらイメージと違ったなど、最後までみとれないのに(自宅に)お迎えしてしまったというケースがあります」

まずは体験して!

そうした問題を防ぐためにどうすればいいのか。
この施設では、ペットを飼う前にさまざまな体験をするよう勧めています。

私は、大型犬のグレートピレニーズの”ファンタちゃん”と散歩をさせてもらいましたが・・・。

引っ張る力が予想以上に強く、行きたい方向になかなか行けませんでした。

施設の支配人 岡田尚之さん
「たとえばお子様だったら引きずられることもあると思います。そういったワンちゃんの力強さというところをお散歩の中で“あ、そうなんだ”という発見として学ぶことはできます。ぜひ一度飼う前に体験してからお迎えするということがいいですね」

幸せな“ドッグライフ”を

こちらにはペットショップが併設されています。

犬を販売する際、犬種や個体差に応じた食事や運動量といった健康管理の注意点を説明しています。

また、飼い始めたあともアドバイスしています。

来場客
「ごはんを食べなかった時に相談に乗ってもらったり、お手入れについて教えてもらったりしました。結構この子(犬)もなついてくれていて(スタッフの人が)かわいがってくれているので、相談しやすいし心強いですね」

さらに、捨てられたり迷子になったりしても、飼い主がすぐにわかるように、ことし6月からの義務化に先駆けて「マイクロチップ」を装着して引き渡すようにしています。

施設の支配人 岡田尚之さん
「最後まで責任を持ち、ワンちゃんを幸せにするという気持ちを大事にしてほしいです。ペットよりも“家族”という形で認識いただいて、幸せな“ドッグライフ”を送って頂けたらいいなと思っています」

最後まで一緒に

犬が大好きな私。実際にふれあったことで犬種による性格の違いや「散歩はこれくらい必要かな」ということがよくわかりました。

「ペットを飼うのであれば、最後まで大切に育てる」

当然のことではありますが、飼い主の方々には、そのことを改めて徹底してほしいと強く感じました。

  • 中谷実夏

    前橋放送局キャスター

    中谷実夏

    今年度からキャスター。夕方のニュース番組「ほっとぐんま630」を担当。群馬県に住むのは初めて。「楽しそう」、「気になる」場所に積極的に足を運ぶ

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