指導:東京医科歯科大学 教授
岩田 隆紀さん
歯周病を防ぐ歯のセルフケア①
歯周病の原因は、磨き残しによってできた細菌のかたまり「プラーク」です。
プラークは除去しないと、2週間ほどでかたい「歯石」へと変わります。
プラークや歯石の中で細菌が増え、歯ぐきに炎症を起こしたり、歯を支える骨を溶かしたりしてしまうのが歯周病です。
歯石になってしまうと、自分では除去できません。そこで、歯周病を防ぐには、セルフケアによってプラークをきちんと除去することが大切です。
※動画の内容は下記で確認できます。
1.歯ブラシ
歯周病を防ぐには、歯と歯ぐきの境目にたまっているプラークを除去する必要があります。毛先を歯と歯ぐきの境目に入れて、細かく(1〜2mm程度)横に振動させ、1本ずつ丁寧に磨きます。歯の外側だけでなく、内側も忘れずに磨きましょう。

2.デンタルフロス
歯と歯の狭いすき間に使用します。
- 45cm程度(手首からひじくらいの長さ)にフロスを切る。
- 中指に2周ずつ巻き、フロスをひっぱりながら親指と人さし指でつまむ。
- 歯肉を傷つけないようにゆっくりとフロスを入れ、歯に沿わせながら根本から上に向かって往復させる。
歯の間を通すだけでなく、歯の側面の両側を片側ずつ磨くのがポイントです。

3.歯間ブラシ
- 歯と歯の広いすき間に使用します。
- 歯と歯の間に入れたら、片側の歯におしつけるように3〜4回往復させます。
- 反対側の歯の側面も行います。

歯周病を防ぐ歯のセルフケア②
インプラントには歯周病が起きやすく、しかも普通の歯周病より2~5倍進行が早いのが特徴です。これを「インプラント周囲炎」といいます。
インプラント周囲炎を防ぐためのセルフケアの方法を紹介します。
※動画の内容は下記で確認できます。
1.歯ブラシ
上記を参照して下さい。
2.ワンタフトブラシ
インプラントのケアには、長めの毛束がひとつにまとまった「ワンタフトブラシ」を使います。
ワンタフトブラシを、痛くない程度に歯の根元に入れ、細かく動かします。
