胆のうがんの治療

胆のうがんの治療の原則は、開腹手術によるがんの切除です。胆のうがんの手術では、非常に早期の病変を除き、胆管を残して胆のうを摘出し、さらに肝臓の一部を切除します。また膵臓(すいぞう)や胆管の周囲にあるリンパ節を摘出する、リンパ節郭清(かくせい)を行います。
進行した胆のうがんの場合は、胆のうだけでなく胆管も切除し、膵臓・胆管周囲のリンパ節郭清に加え、場合によっては肝臓の右半分を切除する手術が行われることもあります。
進行がんのために手術が適さないと判断された場合は、抗がん剤のゲムシタビンとシスプラチンを組み合わせた化学療法が標準治療になります。また、手術後に再発予防のための抗がん剤投与の有効性を判定するための臨床試験が進行中であり、治療の選択肢は増えつつあります。