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【ピョンチャンパラリンピックへの道】キーワードで語る知られざる素顔 -第2回 クロスカントリースキー・バイアスロン

2018年01月09日(火)

ピョンチャンパラリンピックへの道ピョンチャンパラリンピック開幕まであと2か月。
ハートネットTVでは4回にわたり各競技の魅力や楽しみ方を、スタジオに注目選手を招いて紹介します。

第2回は「クロスカントリースキー」と「バイアスロン」。
出場が有力視されている、日本女子のホープ・阿部友里香選手と視覚障害のスキーヤー・高村和人選手、そして高村選手のガイドを務める藤田佑平さんが出演。3人の意外な一面や、チームの裏話を「キーワード」をきっかけに語ってもらいました。放送されなかった「キーワード」も含めて、とっておきのエピソードをご紹介します。

DJ 一人でぶつぶつ 笑顔が見たい
おにぎり 第2の妻 2足のわらじ

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高村和人選手 ガイド・藤田佑平さん


 


 

 

阿部友里香選手
おにぎり
日本チームの活力の源は「おにぎり」! 海外で行われる大会では、炊飯器を日本から持参し、チームスタッフが試合前に「おにぎり」を握って選手たちに配ってくれるそう。「おにぎり」は、持ち運びに便利で、試合前でも手軽に食べることができるため、選手の間でも大好評!ピョンチャンでも“おにぎりパワー”でメダル獲得をめざします!

笑顔を見たい!
阿部選手は、東日本大震災で多くの被害を受けた岩手県山田町の出身。阿部選手も津波で自宅を失いました。初出場となった4年前のソチパラリンピックには、山田町から大応援団が駆けつけ、熱い声援を送ってくれました。今でも地元に帰ると、知らない人から声をかけられることもあるといいます。自分を応援してくれる多くの人たちを笑顔にできるよう、頑張って活躍したいと思っているそうです。

 

高村和人選手
DJ
実は高村選手、20代のころにDJ(ディスクジョッキー)をしていた時期がありました。その名も“DJカズト”!仕事の傍ら、時々イベントなどに出演していたそうです。しだいに視力が落ちていく中、なにか打ち込めるものを見つけたいという思いで始めたDJ。最初は、見えないためにレコードの針を何個もダメにしたそうです。それでも、あきらめずに努力を重ね、体で覚えて技術を習得しました。スキーでもコースを徹底的に記憶するなど、ストイックに競技と向き合う高村選手。その原点はDJにあり!?

2足のわらじ
盛岡市の視覚支援学校の教師でもある高村選手。仕事と競技を両立させることは容易ではありません。それでも挑戦を続ける理由、それは“自らの姿を通して、教え子や視覚に障害のある若い人たちに夢や希望を与えたい”という思いがあるからです。高村選手自身も学生時代に、視覚障害のある恩師と出会い、“障害があっても可能性は広がっている”と気づかせてもらいました。今度は、自分がそれを伝えるために挑戦を続けています。

 

ガイド・藤田佑平さん
第2の妻
視覚障害の高村選手を先導するガイドの藤田さん。コンビネーションが勝負の鍵を握るため、2人は競技だけでなく、宿舎の部屋が同じなど、日常生活でも共に過ごすことが多いそうです。特にシーズン中は遠征が続くため、高村選手の奥さんより高村選手と一緒にいる時間が長いんだとか…。「第2の妻」(!?)として、高村選手をサポートする藤田さん。夫婦のように息の合った滑りで、世界の大舞台に挑みます。

一人でぶつぶつ
ガイドとして良いパフォーマンスを発揮するため、藤田さんは夏場も自主トレーニングを欠かしません。中でも、よく行っているのは、タイヤがついた板にのって滑る「ローラースキー」です。ストックを持ち、スキーと同じように道路などを滑る練習法なのですが、藤田さんの場合、ただ黙々と滑るだけではありません。「右、右」「左、90度曲がります!」と、なんとガイドをするときに必要な“声かけ”も1人で練習!知らない人がその姿を見たら、きっと不思議に思いますよね!?



▼関連番組 『ハートネットTV』夜8時・Eテレ[再放送:翌週 昼1時5分
 シリーズ ピョンチャンパラリンピックへの道

 2018年1月 8日(月)第1回 スノーボード
 2018年1月 9日(火)第2回 クロスカントリースキー・バイアスロン
 2018年1月10日(水)第3回 アルペンスキー
 2018年1月11日(木)第4回 パラアイスホッケー


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