心を表現し、語り合う
2014年05月28日（水）
5月25日、いわき市のいわき明星大学で、ハートネットTV「震災を詠む」の司会を担当しました。
「NHK公開復興サポート 明日へ」の一環で、当日は他の番組とともにハートネットTVも参加しました。
会場前は開場前から列が！
キャンパスは屋台も出ていて、地元の人たちで賑わっていました
東日本大震災から3年あまり。時間が過ぎていく中で、「震災のことを周りに話しにくくなってきた」との声を聞きます。そうした中で開いた歌会。心の奥に押し込まれそうな思いを短歌という形で表現し、皆で語り合おうというものです。入選作品の作者も参加して、涙あり笑いあり2時間あまりでした。参加した皆さんとのやりとりの中に、ニュース報道とは違う「震災の真実」があるように感じました。
私の隣から、俳優の竹下景子さん、フリーアナウンサーの生島ヒロシさん、歌人の佐伯裕子さん、歌人の佐藤通雅さん。
今回で3回目。立ち見も出るほどの大盛況！
「被災者ですが、他の被災地に比べるとマシな方だったので後ろめたさから詠えませんでした。3年がかりでようやく自分を許し、詠むことができました」など、「私が詠んでいいのでしょうか」という声が複数ありました。
誰が詠んでいい、詠んではいけないということは、決してないと思います。
辛抱強い東北の人たち。時間とともに自分の心の奥にしまいこみそうな思いを、今こそ、短歌などの形で表現するべきだと思います。震災の記憶は、絶対に風化させてはならない。短歌に限らず、心の中を様々な形で表現して、後世に伝えていくことが求められているのではないでしょうか。
放送は、6月12日と19日の2回に渡ってお送りします。ぜひ、ご覧ください。
◆震災を詠む2014
本放送：夜8時00分～8時29分
再放送：午後1時5分～1時34分
第１回 2014年6月12日（木） 再放送6月19日（木）
第２回 2014年6月19日（木） 再放送6月26日（木）
コメント
後編も見ました、始まりから言いようのない気持ちがこみ上げてきました。やはり、涙なくしては見られませんでした。私には「頑張ってください」としか言葉が見つかりません。3年が過ぎましたが、皆様の思いが届くようにお祈りしています。続編が続くことをお願い致します。山田さん、スタッフのみなさん、お身体に気を付けて頑張って下さい。
投稿：清満 2014年06月20日（金曜日） 04時36分
番組を見ながら胸が苦しい気持ちになりました。心の中は涙でいっぱいです。私には経験したことのない大きな災害、被災者の皆様のご苦労を思うと、言葉になりません。しっかりと辛い現実に向き合う姿勢に、只々心の中で応援するしかないのが申し訳なく思います。一日も早く明るい明日が迎えられますようにお祈り申し上げます。後編は、泣きなさ〜い、だけでなく、笑なさ〜いが見られると、心が安らぐと思いますが！山田さんの感情を抑えている司会の顔が、いつまでも心の中に残っています。
投稿：清満 2014年06月14日（土曜日） 16時53分
点ひとつの 印さえ無き わが生地 重機の下に 深ぶか眠る
この歌は特に印象的でした。
ああ、こういうことなんだ――、と。
さまざまな立場からの、色々な想い、心の底に澱んでいるような、何かよくわからないような感情、こういったものをも表現するということがとても大切なように思いました。
そうしてそれを伝えて戴き、共感し合う、ということ。
私は、せめてそうして関わっていきたいです。これからもずっと。
後編も必ず拝見します。
投稿：michi 2014年06月12日（木曜日） 21時01分
お疲れ様です。東日本大震災から、3年あまりになるのに、いまだに復興が進んでいない地域が多く有る現状を思うと、言葉になりません。政府は何をしているのでしょうか？本当に心が痛みます。他人事ではありません、明日は我が身です。国民のひとり、ひとりが
本気になって考えなくては前に進みません。何とかしてあげたい気持ちは持っているのですが、どうにもならない現実が有り、遠くで見るばかりで申し訳ありません。震災を詠む2014.楽しみにしていますが、複雑な思いです。
投稿：西口清満 2014年05月29日（木曜日） 22時15分