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忘れない

2017年03月30日(木)

今日の放送をもちまして、番組開始から5年間担当してきたハートネットTVを卒業することになりました。
番組をご覧いただいた皆さん。スタジオやロケでお会いした人、映像で出演された人、ホームページに思いを寄せてくれた人…。

忘れません。ありがとうございました。


一つ一つの番組に、思い入れがあります。

時代の大きなうねりの中で、必ず生きづらさを感じている人がいます。
そうした人を、「私が救おう」なんて仰々しい考えはありませんでした。

どうしたらお互いを認めて、「ともに生きていこう」という思いをみんなで持つことができるのか。

それには、どんな言葉で伝えればいいのか。
当事者の声を聞き、自身の固定観念や偏見を崩しながら、“本質は何か”を探る日々でした。

“他人事”を“自分事”と考えられる社会に。
少しでもいい、誰もが希望を見いだせる社会に。

これからもハートネットTVは続きます。みなさんとともに考えていく番組です。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。

5年間、ありがとうございました。


山田 賢治

"原点"が教えてくれたこと

2017年03月29日(水)

ずっと来たかった場所でした。
“日本の障害者スポーツの原点”とも言える地、大分県別府市。今年1月、「日本障がい者スポーツ学会」の取材で訪れました。この学会は、医師や理学療法士、作業療法士の他、エンジニアや指導者など多様な人が集まり、情報や意見交換をする場です。

「車いすバスケットボールや車いすラグビーを体育館で行うとき、床材をどこまで傷つけるかを定量的に調べた研究」や、「障害のある人がスポーツを始めるときの窓口をワンストップで果たしている、福島県の運動導入教室の事例」の報告。さらに、柔道やブラインドサッカーなど視覚障害の選手の身体的特徴についてなど、興味深いテーマが盛りだくさんの内容でした。

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2日間に渡って行われた「第26回日本障がい者スポーツ学会 in 大分」


みんなが笑顔になれる場所

2017年03月29日(水)

今から3年半前。私は、岩手県の沿岸部、山田町にいました。
東日本大震災で被災した家屋が町の半数を超えるなど、大きな被害が出た山田町。仮設住宅で暮らす子どもたちの様子はどうか。番組のロケで訪れたのが、放課後の中高生の居場所となっていた「ゾンタハウス」でした。子どもたちは仮設住宅での暮らしのため、勉強に集中できる時間や空間を十分に確保できる状況になく、地域の人たちが空き店舗を改装して自習室を提供。勉強を教えたり、パンなどの“おやつ”も無償で準備したりして、子どもたちの心と体を支えていました。

2013年11月4日放送 シリーズ 被災地の福祉はいま 第1回「居場所を失う子どもたち」
ヤマケンボイス『いまを生きる ~「被災地の福祉はいま」取材後記』~


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"一発勝負"で勝つために

2017年03月27日(月)

リオパラリンピックが終わってから半年。2020東京パラリンピックに向けて、選手たちは新たなスタートを切っています。出場するだけでなく、いかに活躍できるか。

リオ大会では、528種目中、220種目で世界新が生まれました。緊張の中、最高の舞台で最高のパフォーマンスを発揮できる、「ピークを本番に合わせるための調整=“ピーキング”」が求められます。

写真・静岡県富士市で行われた、パラ競泳の春季記録会静岡県富士市で行われた、パラ競泳の春季記録会。去年はリオパラリンピック日本代表の選考レースでもありました。

Road to Pyeongchang 20歳の成長の理由(ワケ) ~テスト大会取材記⑤~

2017年03月17日(金)

冬のパラリンピック開幕まであと1年!会場となる韓国のピョンチャンで、テスト大会となるワールドカップが開かれています。

私が気にかけている選手がいます。
アルペンスキー女子、座って滑るクラスの村岡桃佳選手(20歳・早稲田大学2年)。今大会、滑降とスーパー大回転の1日目(3月14日実施)で3位、スーパー大回転の2日目(3月15日実施)では2位に入りました。

私が冬のパラリンピックの取材を始めたのは、前回の2014ソチ大会前から。当時、村岡選手は高校2年生で、競技を始めて2年でのパラリンピック出場でした。「大きな経験にしたい」と話していた村岡選手。最高順位は大回転の5位で、「悔しい思いしかない」と振り返っています。

20170317_yamaken001_nhklogo.JPG3位に終わった14日実施のスーパー大回転表彰式(一番右)

Road to Pyeongchang テクノロジーも注目!~テスト大会取材記④~

2017年03月16日(木)

冬のパラリンピック開幕まであと1年!会場となる韓国のピョンチャンで、テスト大会となるワールドカップが開かれています。今回は、パラ競技ならではの用具について紹介します。


 ガイドと選手をつなぐスピーカー


視覚障害のクラスが、ノルディックとアルペンにあります。選手と一緒に滑るのが、ガイド。声で指示し、コミュニケーションを図りながらゴールを目指します。

20170316_yamaken04_01.JPGノルディック、フランスチームのペア。近づき過ぎず、離れすぎず。


Road to Pyeongchang あと1年!のいま~テスト大会取材記③~

2017年03月16日(木)

冬のパラリンピック開幕まであと1年!会場となる韓国のピョンチャンで、テスト大会となるワールドカップが開かれています。今回は、海外選手を受け入れるピョンチャンの状況をリポートします。

ピョンチャンパラリンピックは来年3月9日開幕。ちょうど同じ時期にピョンチャンに来ています。朝は氷点下5度前後まで下がりますが、晴れて日中は10度近くまで上がるときもありました。一方で雪が降る日も。雪質が変化しやすい天候です。

街では様々な施設の建設ラッシュです。建設用機械や土砂を運搬するトラックを、至るところで目にしました。


20170316_yamaken001_nhklogo.JPG高層住宅が建ち並ぶ選手村。着々と完成に近づいています。ノルディックスキーの会場の近くにあります。


Road to Pyeongchang 勝って兜の緒を締めよ ~テスト大会取材記②~

2017年03月15日(水)

冬のパラリンピック開幕まであと1年!その会場となる韓国のピョンチャンで、テスト大会となるワールドカップが開かれています。今回はアルペンスキーとスノーボード会場での様子を報告します(3月14日現在)。


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ノルディックの会場から車で40分。オリンピック・パラリンピックのために作られた。

Road to Pyeongchang 来年、ここで輝くために ~テスト大会取材記①~

2017年03月15日(水)

冬のパラリンピック開幕まであと1年!その会場となる韓国のピョンチャンで、テスト大会となるワールドカップが開かれています。日本の選手も活躍していますよ!今回はノルディックスキー会場での様子を報告します(3月13日現在)。

写真・会場のキャラクターと一緒の山田賢治アナウンサー会場には、オリンピック(左:「スホラン」トラがモチーフ)とパラリンピック(右:「バンダビ」月の輪熊がモチーフ)のキャラクターも登場

LGBT、その先へ 〜『2/28放送「LGBTを"当たり前"に」』後記〜

2017年02月28日(火)

あっという間に時間が過ぎ去っていきました。
トランスジェンダーが主人公の映画「彼らが本気で編む時は、」を見ての語り合い。
監督の荻上直子さん、映画に出演した田中美佐子さん、そして女装パフォーマーのブルボンヌさんとの“本気の話”が、縦横に“編まれた”内容だったと思います。番組をご覧になって、皆さんはどう感じたでしょうか。


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終了後に写真撮影。それぞれの立場で、普段感じていることをぶつけ合いました