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2024年2月27日(火)

今が勝負の花粉症対策▼花粉と肌荒れの意外な関係▼お米で新薬?

今が勝負の花粉症対策▼花粉と肌荒れの意外な関係▼お米で新薬?

6歳で花粉症を発症し重い症状に悩まされてきた少年が、メガネとマスクなしで外を歩けるようになった治療法。花粉の遺伝子を組み込んだ「花粉米」、実際に食べたその効果は?最新報告・花粉が皮膚に与える意外な影響。肌の弱い方は要注意!花粉症対策の最前線を伝えました。さらに気象予報士・南利幸さんによる、この先1週間の花粉予報&暮らしの中でできる身近な予防策も伝授。

出演者

  • 岡野 光博さん (国際医療福祉大学大学院 教授)
  • 南 利幸さん (気象予報士)
  • 桑子 真帆 (キャスター)

※放送から1週間はNHKプラスで「見逃し配信」がご覧になれます。

まもなくピーク!? 最新の花粉状況は

桑子 真帆キャスター:
まずは気になる今後1週間の花粉情報。花粉情報協会理事でもいらっしゃいます気象予報士の南利幸さんです。きょう(2月)27日は風が強かったですよね。

スタジオゲスト
南 利幸さん (気象予報士)
花粉情報協会・理事を務める

南さん:
そうですね。花粉かなり飛んでいまして、私も今、目がかゆいんですよね。

桑子:
今、花粉の状況はどうなんですか?

南さん:
私の家で、いつも花粉を数えているんです。こういうものを使いまして、ダーラム型花粉捕集器というんですけれども、ここに落ちてきた花粉の個数を毎日数えているんです。

桑子:
南さんが、一つ一つ?

南さん:
一つ一つ数えているんです。26日は1平方センチメートル当たり50個を超えまして、非常に多いというランクになりましたから、最盛期にもう入った感じですね。

桑子:
では、今後1週間がどうなのか。こちらです。

南さん:
これが向こう1週間の花粉情報ですけれども、赤い色のところは非常に多くなるところで、28日、関東や中・四国、九州、非常に多い。あと、3月3日から4日にかけて、西日本や東日本の太平洋側を中心に非常に多く飛びそうですので、花粉症の方、もう要注意という時期に入ってきました。

桑子:
今や日本人のおよそ4割がなっていると見られる花粉症。あなたも悩んでいませんか。

国民の4割が花粉症 社会生活への影響深刻

都内の耳鼻科医、浅香大也さん。この時期になると、次から次へと患者が訪れ、大忙し。1日80人を超えることも。もちろん、花粉症です。

花粉症歴33年
「花粉症がなかったら天国なのに、QOL(生活の質)がこの時期だけ爆下げ」
花粉症歴20年
「ティッシュを鼻に詰めて、ちょっとしたら替えて、新しいのを詰めてというくらいひどい。集中力も落ちてきます」

花粉症の患者は年々増え続けています。10年ごとに行われる全国的な調査では、毎回10%ずつ患者が増加。今や、国民の4割が花粉症になっていると見られています。

大きな原因の1つは、花粉の飛散量。このクリニックでも花粉の飛ぶ量が多いと、それに伴って患者の数も増える傾向があります。

耳鼻科医 浅香大也さん
「花粉の飛散数が多ければ、当然吸い込む花粉の量が多くなります。重症化率も高くなります。労働生産性の低下とも言われますけど、その質を下げないように管理をしていかないといけない」

長時間運転するドライバーたちも花粉症に苦しんでいます。

花粉症歴10年 トラックドライバー 大花恵さん
「息苦しい」

トラックドライバー歴21年の大花恵さんです。10年前、突然、花粉症になりました。

大花恵さん
「涙出てきたり、視界が悪くなったりという部分もある。一瞬でもくしゃみすると、運転中とか頻発すると怖い」

もし、くしゃみで目を閉じてしまえば、時速60キロメートルで走る車の場合、その間に数メートルほど進んでしまいます。

そうしたリスクを避けるため、大花さんは症状のひどいときには薬を服用して運転します。(※眠気の出ない薬を服用しています。)
花粉症による睡眠不足も心配です。大花さんの勤務開始は深夜0時。埼玉県内にある倉庫を出発し、朝9時まで、都心や北関東などいくつかの拠点を回ります。昼間に睡眠をとらなければなりませんが、鼻水や鼻づまりで熟睡できない時もあるといいます。

大花恵さん
「睡眠不足はかなり仕事に影響して、途中で眠くなってきちゃったり、眠れなくなるとつらかったりする。」

大花さんの会社が、所属するドライバー169人にアンケート調査を行ったところ、53%に当たる90人が花粉症でした。

花粉症歴30年 運送会社取締役 小島仁さん
「日中、寝られないとか、鼻が詰まってすぐ起きてしまうというドライバーが、思った以上に多かったのは驚きました」

会社は、福利厚生の一環として花粉症対策を始めました。一人一人、症状が違うため、ドライバー全員から希望する医薬品を聞き取り、一括購入。その費用の一部を会社が負担することにしました。

小島仁さん
「効率よく仕事を進めていくために、体調管理というものも、ものすごく重要になってくる。ちょっとでも負担が軽減できればというところでやっています」

今が勝負の花粉症対策

<スタジオトーク>

桑子 真帆キャスター:
会社を挙げて取り組んでいるところもありましたけれども、今夜は全国の医師たちが中心となって進める花粉症重症化ゼロ作戦のリーダーを務めていらっしゃいます、岡野光博さんにも加わっていただきます。

まず、症状についてお伺いしていきたいんですけれども、皆さん花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりと思うかもしれないのですが、実は、ここにある症状すべてが花粉症の症状なのです。不眠、イライラ感、頭の重さ、それからよく言われるもの、さらに、せきですとかぜんそく、下痢などの症状も当てはまるということで、このあたりはなぜ症状として起こるのでしょうか?

スタジオゲスト
岡野 光博さん (国際医療福祉大学大学院 教授)
医師・花粉症対策に詳しい

岡野さん:
花粉の細かい粒子ですと、鼻とかのどだけではなくて胸とか腸のほうにまで入ることが知られていて、それでアレルギー反応で起こると言われていますし、もう一つは神経の反射で、自律神経の乱れなどが起こって症状が出ると言われています。

桑子:
それでこういった症状まで出てしまうわけなんですね。あと、重症化するというお話がありましたけれども、どういう症状が重症化なんでしょう?

岡野さん:
くしゃみと鼻水であれば、1日当たり11回以上。鼻づまりであれば、1日のうち、口で呼吸する状態がある程度続くと重症化と言えます。重症化しますと、いちばんに影響するものはQOL、生活の質になります。そこから労働生産性とか睡眠などにも影響を与えます。(花粉症が)重症化した場合のQOLは骨折よりもQOLが悪くなるということが知られています。

桑子:
かなり低下するということですね。ちなみに、くしゃみが1日6回出たら要注意かもとのことです。では、花粉症が増えている理由を見ていきたいと思いますが、まず挙げられるのが、花粉の飛散量です。

こちら、1976年から記録されている千葉県船橋市のスギ、ヒノキの花粉の飛散数のデータです。これを見ますと、全体的に右肩上がりになっていることが分かると思います。

これは船橋だけではなく全国的に見られる傾向でして、全国のスギの林の樹齢を見てみますと、1970年から記録をとって2017年は赤い色、樹齢30年を超えるスギがほとんどを占めているということになるんですね。南さん、樹齢と飛散量がどう関係しているのでしょうか?

南さん:
樹齢30年を超えると花粉をたくさん飛ばすと言われていまして、スギは昭和30年代、40年代に植えた木がほとんどで、現在、樹齢が60年前後になっています。たくさん飛ばす木が増えてきていることと、スギだけではなくてヒノキも樹齢が50年ぐらいになっているので、それも合わせると花粉がたくさん飛ぶ、そういう時代に入ってきているということでしょうね。

桑子:
そして、花粉症が増えている、もう一つの理由が発症する人の年齢です。低年齢での発症が増えているということで、こちら、5歳から9歳の有病率。この20年でおよそ4倍に増えているということなんです。

この影響で今、問題となっているのが、子どもの花粉症の発症が増えることで、アレルギーマーチというものが起きている。岡野さん、これはどういうものなんでしょうか?

岡野さん:
これはアレルギーの素因のある子どもさんは、成長に従って食物アレルギーとかアトピー性皮膚炎、さらに、ぜんそく、花粉症というふうにアレルギーの疾患を次々と発症するというものになります。現在、問題になっているものは、先ほど言いましたように、花粉症が低年齢化していることで、この流れが不規則というか、必ずしもこの流れでないということ。

桑子:
(発症の流れ・順序が)流動的に?

岡野さん:
そうですね。ですので、花粉症を発症したあとにぜんそくが出たり、さらに、花粉-食物アレルギー症候群、食物アレルギーが発症することも今、知られるようになっています。

桑子:
この花粉-食物アレルギー症候群、詳しく見ていきたいと思いますけれども、花粉と食べ物が相関してアレルギー反応を起こすというもの。例えば、スギ、ヒノキの花粉症の人は、トマトを食べると唇がかゆくなったり、はれたり、さらには呼吸困難を起こすようなこともあります。また、シラカンバの花粉症の人は、大豆、サクランボ、リンゴなどで同じアレルギー症状が出るということで、なぜ、アレルギーを起こすのか。それは、たんぱく質の構造が似ているため、免疫機能が勘違いをしてしまうということなんですが、では、こういったものを摂取しなければ(食べなければ)いいということなのでしょうか?

岡野さん:
いちばんは摂取しないことですが、ただ、こういったたんぱく質は加熱とかをすると構造が壊れていって、比較的食べられることが知られています。ただ、注意しないといけないのは大豆。大豆のアレルギー物質、アレルゲンになります。これは豆乳とかを飲むと、シラカンバの花粉症の人がそういうものを飲んで運動とかをすると、アナフィラキシーというふうな非常に重篤なアレルギーを起こすことが知られています。先ほど言いましたように、こういったアレルゲンは、熱で構造が壊れやすいのですが、大豆のアレルゲンに関しては、熱に対して比較的安定で、構造が保たれることが知られているので注意が必要になるかと思います。

桑子:
今、花粉症のさまざまな研究が進む中で、私たちの体に与える影響の新たなメカニズムも分かってきています。

花粉の新たな影響 “肌荒れ”が悪化!?

化粧品メーカーの研究員、中西忍さんです。4年前、ある研究成果を発表しました。

化粧品メーカー 研究員 中西忍さん
「表皮の細胞です。(花粉で)肌が荒れてしまうことが分かりました」

一般的な花粉症では、花粉が体内に入ると、アレルギー物質がリンパ球を刺激。IgE抗体が作られ、免疫細胞と結合します。そして、ふたたび花粉が入ってくると、IgE抗体が反応して、免疫細胞が体内にヒスタミンなどの伝達物質を分泌。くしゃみや鼻水といった症状が出るのです。

ところが、中西さんの研究によると、花粉が皮膚に触れただけでも影響が出るメカニズムがあるというのです。荒れた肌などに花粉が付着すると、アレルギー物質が肌に直接取り込まれ、表皮細胞にあるトロンビンというたんぱく質が反応。肌荒れを、さらに悪化させる可能性が出てきました。

こちらは、肌の表皮細胞を100倍に拡大した映像です。スギ花粉のアレルギー物質を含んだ水を流すと、赤や黄色に色が変わり、表皮細胞が強く興奮していることが分かります。

中西忍さん
「花粉症に対するアレルギーを持っていない方でも肌荒れが起きてしまう。ニキビができているとか、普段から肌が完全な健康状態ではない人は、特に気を付けたほうがいい」
ニュースキャスター
「全米が、ここ数年で最悪のアレルギーの季節に見舞われていると、医師たちが指摘しています」

アメリカでも、年々花粉症患者が増え、今では成人のおよそ4分の1が、ブタクサなどの花粉症に悩まされています。
ミシガン大学で、地球の温暖化について研究しているアリソン・スタイナーさんです。温暖化の影響でCO₂が増えていくと、2100年には飛散する花粉の量が驚くほど増えると予測しています。

2100年の北米大陸での花粉の飛散量を表した図です。赤い色は、花粉の飛散量が、現在よりも多いことを意味しています。ブタクサの花粉は、中央から東部にかけて飛散量が増え、現在より160%以上多くの花粉が飛ぶと予測されました。さらに、ヒノキなどの常緑樹では広い地域で現在の200%に達しています。

ミシガン大学 アリソン・スタイナー教授
「イネ科植物の多くやブタクサは、CO₂濃度に強く反応します。私たちの研究は(日本など)北半球のほかの地域にも当てはまると考えられます」

花粉の飛散量 これからどうなる?

<スタジオトーク>

桑子 真帆キャスター:
南さん、温暖化の影響、日本でもやっぱり考えられるのでしょうか?

南さん:
そうですね。二酸化炭素が増えると、気温が高くなる。スギとかヒノキは夏の気温が高いと、花の芽をたくさん付ける傾向があるんです。そうすると、夏の気温が高くなると、翌春、花粉がたくさん飛ぶことも考えられる。あと、イネ科の植物とかブタクサなどが、気温が高くなると生息域が少しずつ北へ上がっていったりとか、標高の高い所に移っていく可能性があるので、そういうことによって、新たに花粉症を発症する人が出てくる可能性があるかなと思います。

桑子:
では、ここからは花粉症の対策を見ていきたいと思います。まず挙げられるのが、抗IgE抗体薬の注射ということで、抗体の働きをブロックして症状を軽くする注射ですとか、鼻の粘膜にレーザー治療をすることでアレルギー反応を出しにくくする手術などもあります。さらに今、国が力を入れ始めている治療法がこちらです。

今が勝負の花粉症対策 「舌下免疫療法」の現状

長年、重いスギの花粉症に苦しんできた川久保育子さんと息子の秀馬さんです。秀馬さんは、生まれてまもなくアトピー性皮膚炎が出始め、6歳で花粉症になりました。どこに行くにも点鼻薬や目薬は手放せませんでした。

花粉症歴8年 秀馬さん
「授業中、集中しづらい、鼻水とか出たり。ティッシュボックス持っていって鼻をかんだり、目薬をさしたり」

肌をかきむしり、皮膚炎をこじらせることもありました。

花粉症歴15年 川久保育子さん
「もっと私がこうしていれば体質が変わっていたんじゃないかとか、症状がきつく出ると自分を責めてしまって、自分も花粉症もつらいので、余計に気持ちが沈んでいってしまう」

そこで、2人が2023年10月から始めたのが、舌下免疫療法です。1日1回、錠剤を舌の裏側に含ませます。

薬には、スギ花粉のアレルギー物質が含まれています。舌の粘膜から取り入れ、リンパ球を毎日刺激。体に慣らしていくことで、リンパ球が、花粉をアレルギー物質と認識せず、IgE抗体を作りにくくなります。その結果、花粉症の症状を起こさなくなるのです。

およそ8割の人で効果が期待できるという舌下免疫療法。川久保さん親子は、2024年は花粉が飛び始める2月になっても、マスクなしで外出できるようになりました。

川久保育子さん
「忘れかけていた花粉症になる前の自分を取り戻した感じです。普通に何気なく、しゃべって笑っていられる、この時期にっていうのが、もう何年ぶりだろうって」
秀馬さん
「すごい人生変わって、鼻水も出ないし全然かまない。目もかゆくないし(花粉症から)解放された」

舌下免疫療法の普及について、国は花粉症対策の1つに掲げています。2025年以降は、現在の倍に当たる、50万人分の薬の供給を目指しています。

耳鼻科医 浅香大也さん
「舌下免疫をやりたい患者さんが多数来ている。今は(供給数が)ないので、予約で待っていただいている状態です。早く安定供給されることを願っています」

「スギ花粉米」実用化に向けて

さらに、国が実用化にむけて支援を始めた技術があります。こちらの人が食べている米、その名もスギ花粉米。遺伝子組み換え技術を応用した実験用の米なのです。

スギ花粉のアレルギー物質の中で、IgE抗体と反応しない遺伝子の配列を特定。その遺伝子を抽出してイネに組み込んでいます。イネからできる米には、スギ花粉の成分を含んだたんぱく質が作られます。この米を食べると、スギ花粉の成分を持ったたんぱく質が腸に届きます。腸にはリンパ球がたくさんあるため、多くのリンパ球が刺激され、体が花粉の成分に慣れてゆくのです。その結果、花粉症の症状が出なくなっていくと考えられています。

スギ花粉米の研究をしている遠藤朝則さんです。実用化にむけて、ある実験を行いました。

東京共済病院 耳鼻咽喉科部長 遠藤朝則医師
「スギ花粉米を食べていただいた被験者のリンパ球の反応になります」

少人数のグループに一定期間、スギ花粉米を食べ続けてもらいました。同じ期間、通常の米を食べていた人たちと比べると、はっきりと差が出ていました。

参加者から採取した血液が、スギ花粉にどれくらい反応するか調べたグラフです。食べ始めを1とすると、スギ花粉米を食べ続けた人たちは、通常の米の人たちに比べてスギ花粉への反応が低下していました。遠藤さんたちは、スギ花粉米をカプセルや錠剤など、医薬品として製品化できないか検討を始めています。

遠藤朝則医師
「将来、スギ花粉米が実用化された場合は、同じ技術を利用して、ほかのヒノキのような花粉症に利用したり、あるいは食物アレルギーといった、今かなり社会問題になっているようなアレルギーを治すことが期待できると考えています」

最も重要な対策は?

<スタジオトーク>

桑子 真帆キャスター:
国が進める対策としては、発症・曝露対策に加えて、発生源そのものへの対策、それから飛散防止対策などがありますけれども、南さん、こうした中で何が重要だと言えますか?

南さん:
私は発生源対策だと思うんです。山を見ると、スギとかヒノキばっかりだったりするので、林業を活用して上手に伐採をしていって、適正な数にする。そこに落葉広葉樹などを植えて、そうすると土壌が豊かになり、川が豊かになり、海が豊かになる。花粉症も少なくなる。もともとの自然を取り戻すということが大事じゃないかなと思います。

桑子:
岡野さんはいかがでしょうか?

岡野さん:
やはり曝露対策、吸わないようにするということと早めの治療、重症度に応じた治療が重要かと思います。

桑子:
その重症化を防ぐということで今、岡野さんが中心となって進めていらっしゃるのが「花粉症重症化ゼロ作戦」というものです。日々の健康をチェックして記録することで、その情報が共有され、医師がアドバイスをして重症化を予防しようというもので、実際に福井の小学校では、児童が鼻づまりや目のかゆみなどの症状を、「ぜんぜんつらくない」「つらい」「とてもつらい」などの項目をタブレットに記録して、それを医師が共有してアドバイスしようということが進められているそうです。これから花粉症シーズン本格化、もうすでに本格化しているという話もありましたけれども、では何をすればいいのか。ここから南さん、お願いします。

南さん:
やっぱり掃除をちゃんとすることが大事かもしれないです。花粉は空中を飛んでいるだけではなくて、結構たまっていたりとか付着してたりするんです。わが家のマンションの廊下の溝、黄色いところがあるでしょう。そこを顕微鏡で見ると花粉の塊でした。車のガラス、付いていたりするじゃないですか、それも花粉の塊なんです。そういうものが肌に付着するとか体の中に入ってくることもあるかもしれないので、水で流すとか、それからぬれた雑巾で拭く。乾いた雑巾だと舞ってしまう可能性があるので、ぬれた雑巾でからめとることが大事だと思います。あと、昼間にかなり飛んでいて、それを家の中に持ち込んでいることも考えられるので、夜、楽にするのであれば、帰宅後に部屋の掃除をすることが大事じゃないかなと思います。

桑子:
そうすると不眠の対策にもなるかもしれないですね。改めて、これから1週間の花粉の状況を見ながら、皆さん。

南さん:
飛びますよ、ということで花粉症の方、要注意。28日も飛びますし、土日も飛びそうです。

桑子:
皆さん、しっかりと対策をしていきましょう。

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