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2016年6月8日(水)

傷ついても、きっと歩きだせる~附属池田小事件 15年目の“子どもたち”~

傷ついても、きっと歩きだせる~附属池田小事件 15年目の“子どもたち”~
今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。

出演者

  • 風見しんごさん
    (タレント)

  • 小西聖子さん
    (武蔵野大学教授・臨床心理士)

  • 鎌倉千秋
    (キャスター)

質問
コーナー

Q1

スクールカウンセラーは今でも学校にいるのでしょうか? 自分の学校が殺人現場と知らずに入学し、学校が怖いなどによる不安定な児童が出ないかが心配です。

大阪教育大学附属池田小学校では、事件直後にメンタルサポートチームが組織され、事件3日後から、すべての児童の家庭訪問を行うなどの取り組みを始めました。また、2年後にはメンタルサポートセンターが設置されました。学校の安全報告書もまとめられた後に新校舎が建設された際には、校内に非常ベルが300か所あまりに設置され、侵入者に備えた教師が常駐するコーナーも作られました。 現在でも、メンタルサポートセンターにおいて、心的外傷を受けた児童・生徒などのケアに関する研究や、トラウマなどの問題を抱える児童・生徒に対する心の教育、学校の危機に対する予防についてなど、様々な研究を続けています。
Q2

生き残ったことの申し訳なさなんて考えなくていい。自由に自分の人生を大事にしてほしいものです。

ゲストの武蔵野大学教授の小西聖子さんは、「説明なく理不尽に起きた悲惨な出来事に対して、子どもは、理論的な枠づけを出来ず、どう理解していいか分からない。例えば、突然、姉を失った妹が“自分が悪いことをしたから、お姉ちゃんがいなくなった”と考えてしまうことがある。だから、回復に向けて大切なことは、子どもたちを“孤立させない”こと。自分のことを気にしてくれる、助けてくれる人がいて、“自分に生きる価値がある”と思えることが回復につながる。被害にあったのは自分が悪かったわけではないということを理解する必要があるし、被害を受けても自分の価値は変わらないということが理解されることが必要です。」と話していました。

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