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★こちらのページは2022年2月で更新を終了いたしました。

「透明なゆりかご」舞台ウラより #3 

3話をご覧くださった皆さん、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。

今回は「言葉もなく、演じる」とも言うべき人が幾人か登場しました。

まず、市民病院の麻酔科医の青年。

masuii.png

安部さん(田畑智子さん)の夫の容態が悪化した時、人知れず病室前にやって来て、佇んでいました。
演じたのは松澤匠さん。
医療ミスとまでは言えない。仕方がなかった。でも、もう少し早く喉頭痙攣に気づけたのではないか。もう少し手際よく挿管できたのではないか。そう周囲に思われているのを感じる。そして他でもない自分がそう思っている・・
そんな設定の、とても微妙な役どころ。松澤さんもどう演じるか難しかったのではと思いますが、その独特の存在感で、体現してくださいました。

 

安部さんの夫・雄二を演じた平原テツさん。

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手術室へ向かう時、いつまでも手を振る姿が印象的でした。

そして、昏睡状態の雄二。

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妻子との別れのシーンを撮る時、平原さんはずっとこの状態でした。いやそういう設定だから、動かないのは当たり前なのですが、平原さん、セッティングの間も、この状態で、微動だにせず。
そして本番。耳元で赤ちゃんが元気いっぱいに泣き叫ぶ中(実際、耳のすぐ近くですから、平原さんにとってものすごい音量だったのはと思います)、妻のさおりが呼びかける中、雄二は1ミリたりとも動かず、ただひとすじの涙を流すのみ・・皆さんがご覧になった通りです。
この役に臨む平原さんの意気込みというか、凄みを感じた瞬間でした。

  

さて今回のメインゲスト、
安部さおりを演じた田畑智子さん。 特にストーリー前半の安部さん、怖かったですね・・(笑)。

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“怒る安部さんシリーズ”を撮影していたある日、原作の沖田×華さんが現場見学に来られました。

okita.png okita2.png

沖田さん、準備中に田畑さんが清原さんと仲良さそうに談笑しているのを見て「なごやかな雰囲気な現場だなぁ」と思ったそうです。
それが「スタート!」の声がかかった瞬間、「ちょっと何やってんのよ!」と安部さんの怒号が飛び、緊迫のシーンに。あまりの豹変ぶりに沖田さん、凄くびっくりしたのだとか。

ところで、これはすでに公表されていることですが、
この第3話の撮影に入る前、田畑さんご本人が実際に妊娠していらっしゃることが判明しました。田畑さんは、葛藤を抱えながら赤ちゃんを産む安部さおりという女性を演じながら、ご本人も自らの体に命が宿るのを日々体感してゆくという、奇跡的なめぐり合わせの中で、撮影は進んで行きました。

abe2.png

もちろん心身に負担をかけないよう、私達も微力ながらサポートさせていただきました。スタジオ収録のときには、医療指導の産科医・長尾百合子先生や看護師さんたちが「もしなにかあっても私達がいるから大丈夫よ」と声をかけてくださったり。

そんなこんなで、無事に撮り切りの日を迎えた田畑さんでしたが、
「皆さん本当にありがとうございました。これから産休に入ります」との名言を残し、スタジオをあとにしました。

本当にお疲れさまでした! 

torikiri3.jpg

 

「透明なゆりかご」第4回は、「産科危機」。
真知子(マイコ)さんが分娩に臨みますが、
由比産婦人科に最大の試練が訪れます。

 10日(金)夜10時。ぜひご覧ください。

 

番組ホームぺージはこちら

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:22:37 | カテゴリ:透明なゆりかご

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