特集オーディオドラマ『73年前の紙風船』は、NHK-R1で8月10日(金)夜9時5分から NHK-FMで8月18日(土)夜10時から放送します!
NHKネットラジオらじる☆らじるでの同時配信、「聴き逃し」配信でも、R1は8/11(土)正午から一週間、FMは8/20(月)正午から一週間お聴きいただけます。
脚本を担当した吉野万理子です。
7月某日。NHKでリハーサルが行われました。
今回、出演者が多いので、全員が1つのテーブルを囲むことはできません。
大人10名が大テーブルに、子役6名が小テーブルに分かれて座りました。
まず、作品全体を通して読んで、時間をチェックします。もし大幅に超過するようなら、セリフを切ったり短くしたりする必要が生じるのです。そのために脚本担当の私も、同じテーブルにいるのでした。
冒頭は、瀬戸康史さんと貫地谷しほりさんの対話から。
【遥人】役の瀬戸康史さんと【知美】役の貫地谷しほりさん
瀬戸さんが演じる青年は、さわやかで、でもどこか影があるバルーンアーティスト。
大道芸をやるシーンが何度かあって、そのときはパッと口調が切り替わり、テンション高い芸人さんになります。そのスイッチの入る瞬間が、とてもカッコいいのです。
貫地谷さんは、前半、アクティブで軽やかな女性を演じているのですが、実は二役。
もう1つの役では、とても過酷な経験をします。そのシーンを読みながら、涙ぐむ貫地谷さん。一気に役に入り込まれるのですね。
演出の小見山さんが、番組のテーマである風船を沢山持ちこんでいたのですが、休憩時間に子役のみんながそれを見つけました。
「ふくらませていい?」
「これもらっていい?」
とってもにぎやかに。
でも、大道芸用の風船は、とても硬くて普通の人の肺活量ではふくらませられません。
その硬い風船を、自力でふくらませられたのは、祖父役の辻萬長さんだけでした。
辻萬長さん
「あまり無理をすると、過呼吸になるかもしれないので」と、一生懸命止めている小見山さん。
全力でふくらませる辻さん。子供たちをはじめ、一同、尊敬の念を込めて見守っていたのでした……。
そんなほんわかとした空気は、リハならではかもしれません。
収録本番はどうなったのか――
ぜひドラマをお聴きいただけたらと思います。
【出演者】
瀬戸康史 貫地谷しほり 辻萬長 山本陽子
山崎直樹 渡辺早織 新上貴美 鈴木陽丈
山崎智史 大澤加門 山田刃 大西統眞
小関朔夜 木村日翠
投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:15 | カテゴリ:オーディオドラマ