スタッフブログ

★こちらのページは2022年2月で更新を終了いたしました。

特集オーディオドラマ『73年前の紙風船』収録リポートその3

特集オーディオドラマ『73年前の紙風船』は、NHK-R1で8月10日(金)夜9時5分から NHK-FMで8月18日(土)夜10時から放送します!

NHKネットラジオらじる☆らじるでの同時配信、「聴き逃し」配信でも、R1は8/11(土)正午から一週間、FMは8/20(月)正午から一週間お聴きいただけます。

 

脚本を担当した吉野万理子です。

7月某日、収録当日。スタジオには何台ものマイクが準備され、わたしは、他のスタッフのみなさんとともに、副調整室からガラス越しに見守ります。 

オーディオドラマがテレビドラマと違うのは収録時に台本を開いていてかまわない、ということです。というと、役者さんたちが楽なように思えるかもしれませんが、いえいえ、そんなことはありません。オーディオドラマならではの、独特の難しさがあるのでした。

主演の瀬戸康史さんの場合、モノローグ、つまりひとりで心情をつぶやくセリフが多いのです。それが、貫地谷しほりさんとの長い会話のなかに、たびたび入ってくるんです。モノローグのマイクと、会話のマイクは別。だから瀬戸さんは、モノローグのときは副調整室に近いほうに設置されたマイクに向かい、貫地谷さんとの会話のときには、体の向きを変えて、役者さん同士向かい合うのです。90度向きを変えて、モノローグのマイクに向かい、また90度向きを変えて会話のマイクに向かい……というのを、瀬戸さんは何度も何度も繰り返さなければいけない。さらに、セリフとモノローグは、声のテンポもトーンも違うわけなのです。それをコントロールするチカラ、すごいなぁと思います。

seto_kanjiya2.jpg

【収録中】の瀬戸康史さんと貫地谷しほりさん

 

ほかに、実際、動く場面がいろいろあります。たとえば、貫地谷さんが息を切らして、室内に入ってくる、という場面があって、少し離れたところからマイクに近づいていくのです。どこからスタートするか、どう近づくか、音声の人と立ち位置を綿密に打ち合わせます。

 

このドラマの大きな要の役どころを、山本陽子さんが演じてくださいました。

yamamoto.jpg

                     山本陽子さん

秋田弁と東京言葉が入り混じる役で、秋田弁は言葉指導の鈴木陽丈さんと打ち合わせしながら、アクセントやトーンを調整されてました。山本さんの佇まいはとてもエレガントで、セリフのひとつひとつが沁みいるようで……憧れの女性です!

オーディオドラマならではの世界。想像の翼を広げて、お楽しみいただけたら幸いです。

73fusen.jpg

【出演者】
瀬戸康史 貫地谷しほり 辻萬長 山本陽子
山崎直樹 渡辺早織 新上貴美 鈴木陽丈
山崎智史 大澤加門 山田刃 大西統眞
小関朔夜 木村日翠

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:29 | カテゴリ:オーディオドラマ

月別から選ぶ

2022年

開く

2021年

開く

2020年

開く

2019年

開く

2018年

開く

2017年

開く

2016年

開く

2015年

開く

2014年

開く