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BS時代劇「立花登 青春手控え」 拷問について

第六回 はじめに

『立花登青春手控え』第六回放送御覧頂きありがとうございます。

第六回ブログでは、鶴吉(林泰文)を執拗に責め立てた「石抱き」の拷問について少しお話します。


拷問

牢屋敷は、今でいうところの刑務所と拘置所を兼ねたところでしょうか。捕縛された囚人は番所・大番所を経て牢屋敷へと送られますが、取り調べは、一度は町奉行所で行われます。そこで白状すればよし、証拠が挙がっているにも関わらず自白しなければ牢屋敷での拷問となります。ただし、拷問は基本有罪の場合死刑になるような重罪人のみに行われます。奉行所には拷問部屋はありませんので、責めは牢屋敷内にある穿鑿所(せんさくしょ)という所に与力が出張して行われました。拷問部屋では「笞打ち(むちうち)」「石抱き」「海老責め」「釣責め」という四種の拷問が行われていたそうです。

「石抱き」は、第一段階の笞打ちでも自白しなかった者に対し、第二段階として行われる拷問です。囚人は洗濯板のような三角の材木を並べた上に柱に縛られた状況で正座させられます。それだけでも苦痛である上に、太股の上に大きな石を乗せられます。この石は堅くて重い伊豆山の石で出来ており、長さ91センチ×幅33センチ×厚さ9センチで、重さは一枚約49キログラム!もありました。必ず牢医師が立ち会っており、絶命の危険ある場合に中止されるのはドラマ通りです。役人としても真相が明らかにならぬまま奉行のお裁きを仰ぐわけにはいかなかったのです。ただ、拷問中に誤って囚人を死なせてしまった例もかなりあったらしいです。


おわりに

現場写真で撮影の裏側をお見せしておわります。

 tachibana06-01-01.jpg

「石抱き」拷問シーンの裏側です。ベニヤとFRPで出来た伊豆石の下はこうなっていたのですね。これでもまあまあ痛かったと思われますが、ケアーとしてはベストを尽したと思います。写真は膝回りのメイクを直しているところですね。

 

そして最後に登が食べていたお茶漬けをじっくり御覧ください。

 

tachibana06-02-02.jpg

 

おいしそうです!!

 

では来週も「立花登青春手控え」をよろしくお願いします。

 

BS時代劇「立花登青春手控え」公式ホームページはこちら

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:20:45 | カテゴリ:立花登青春手控え

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