過去の主な放送

国際共同制作 ドラマ
“種の起源”誕生まで ~ダーウィン 苦悩の日々~

初回放送
BShi 2009年12月6日(日) 午後10時~
再放送
BShi 2009年12月19日(土) 午後2時30分~

19世紀で最も影響力のあった自然科学者チャールズ・ダーウィン(1809~1882)。彼の唱えた「進化論」は、19世紀のヨーロッパの常識を覆すだけでなく、英国国教会という絶対的権威に対する挑戦を意味した。ダーウィンが残した手紙やメモなど、第一級の史料を下敷きにしながら、ダーウィンの著作『種の起源』発表に至るまでの苦悩と葛藤を描く。

番組データ

  • 原題:Darwin's Darkest Hour
  • 制作年:2009年
  • 国際共同制作:NHK/National Geographic Television and Film (アメリカ)

国際共同制作 ドラマ“種の起源”誕生まで ~ダーウィン 苦悩の日々~

ダーウィンは22歳でケンブリッジ大学を卒業後、イギリス海軍の測量船、ビーグル号に乗船。1831年から5年に渡って、大西洋、中南米、太平洋、オーストラリア、インド洋、アフリカと全世界を渡り、生物標本を採取した。彼は、航海で蓄積した膨大なデータを分類、分析し、さらにいくつもの実験を重ねた末、「反論の余地のない、しかし内容的には議論を巻き起こす」結論を導き出した。すなわち彼の独創的なアイデア、進化論の根幹をなす「自然選択説」である。

ダーウィンの生きた19世紀のイギリスでは、英国国教会が強大な権力をふるっていた。キリスト教の教えによれば、ヒトを含む全ての生き物は神によって創られ、この世に誕生して以来、不変のまま存在してきた。ダーウィンの進化論は、キリスト教の世界観に真っ向から対立することを意味していたのだ。

ダーウィンは、自説に絶対の自信を持ちながらも、世間からの反発とそれに伴う家族への不利益を恐れ、論文の発表に踏み切ることができない。

そんな中、ダーウィンのもとへ一通の手紙が届く。知り合いの博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスが、研究の末、自分と同じ学説にたどり着いたという知らせだった。ウォレスが、自分に先んじて学説を発表すれば、20年来の努力が水の泡と化すことになる。ダーウィンの苦悩の日々が始まった・・・。

ダーウィンを演じるのは、大ヒットドラマ『ロスト(LOST)』でデズモンドを演じているスコットランド出身の俳優、ヘンリー・イアン・キュージック。また、妻のエマを演じるのは、2008年のアメリカドラマ『カシミア・マフィア(Cashmere Mafia)』で、投資銀行に勤めるゾーイの役を演じていたフランセス・オコナー。

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国際共同制作 ドラマ“種の起源”誕生まで ~ダーウィン 苦悩の日々~ 写真

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