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「西部開拓時代」の終了以降、“フロンテイア”を世界へと拡大し、戦争を繰り返したアメリカ。その象徴的な部隊がアメリカ陸軍に受け継がれている。「第7騎兵連隊」である。
その歴史は先住民との戦いにさかのぼる。カスター将軍率いる第7騎兵連隊は、スー族との戦いで一躍、白人たちのヒーローとなった。以後、第7騎兵連隊は諸外国との戦いに投入される精鋭部隊となっていく。太平洋戦争ではレイテ、ルソンで日本軍と戦い、朝戦争、ベトナム戦争では最前線に立ち、多数の死傷者を出し、2003年のイラク戦でも、先陣を切って砂漠を走ったのが第7騎兵連隊所属の戦車である。
しかし、その陰で語らなかった現実がある。第7騎兵連隊は太平洋戦争や朝鮮戦争で民間人を巻き込む虐殺を行い、ベトナム戦争では連隊に協力した地元の山岳民族を見殺しにしている。

第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で部隊を率いた元少佐、スナッフィー・グレイは米軍から数々の勲章を受け、闘いぶりを讃えられた。しかし、帰国後はPTSDに悩まされ、家族とも関係を絶ち、孤独な日々を送り続けた。スナッフィーはしかし、昨年、83歳を迎えたのを機に、自らの心の闇と対峙することにした・・・。
世界の大国アメリカが語らなかった、戦争の現実。アメリカの元兵士がアジアにおける戦争犯罪と、自らが直面する心の闇を証言する。

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