国際共同制作 逃亡の24時間
~ルイ16世とマリー・アントワネット~
再放送
BShi | 2011年3月15日(火) | 午前10時~ |
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初回放送
BShi | 2009年6月13日(土) | 午後8時30分~ |
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近代社会の出発点とされるフランス革命。新たな時代を切り開いた輝かしい革命の裏では、濃厚な人間ドラマが繰り広げられていた。中でもルイ16世とマリー・アントワネットによる逃亡未遂事件が、フランス革命の決定的な転機となったと言われている。この番組は、転換点となった24時間を描く歴史ドキュメンタリー・ドラマである。
番組データ
- 原題:L'ÉVASION DE LOUIS XVI
- 制作年:2009年
- 国際共同制作:NHK/FTD・BORÉALES(フランス)
18世紀末のフランスでは、自由と平等を訴える啓もう思想の広まりによって、身分制度や封建社会に対して人々の不満は高まっていた。そして1789年7月14日、パリ市民によるバスティーユ要さい襲撃が契機となって、革命の波はフランス全土へと広がっていく。その圧力によって、ルイ16世は人権宣言を承認、国王一家はパリへと移り住むことになった。
この時点では、浪費家であるマリー・アントワネットは人々から厳しい非難を浴びていたものの、ルイ16世はよき国王として敬愛を集めていた。しかし、革命ぼっ発から2年がたった1791年6月、この友好的な革命初期の雰囲気を一変させる出来事が起こる。それが国王一家による逃亡未遂劇、いわゆるヴァレンヌ事件である。この事件以降、国王と国民の信頼関係は崩れ、革命はついに王政打倒へと向かっていく。
登場人物
ルイ16世
1774年、フランス国王に即位したルイ16世。改革の必要性を認めつつ、王室の伝統も守らねばならないというジレンマの中、ついに彼は危険な冒険へと乗り出す。
マリー・アントワネット
オーストリアのハプスブルク家に生まれ、14歳の時ルイ16世と結婚。宮廷でぜいたくな暮らしを続けたため、「赤字夫人」と呼ばれ国民の反感を買った。
ラファイエット公爵
フランス人権宣言を起草した革命のリーダー。三部会に貴族代表として選ばれ、国民軍の司令官となる。「立憲君主制」をめざす穏健派。
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン伯爵
スウェーデンの名門貴族出身。王妃マリー・アントワネットに愛を注ぎ、窮地に立たされた国王一家を救うため献身的な働きをした。
オルレアン公ルイ・フィリップ
ルイ16世の従兄。自由主義貴族として革命を指揮する一方、ブルボン家に代わって王位を狙っていたため、ルイ16世とは対立関係にあった。
ジョルジュ・ダントン
弁護士。革命ぼっ発後は急進的な改革を進めるジャコバン派に参加。ラファイエットら穏健派と対立。
マクシミリアン・ロベスピエール
ジャコバン派のリーダー。革命を徹底させるために、反対派を次々と粛清した「恐怖政治」の中心的指導者。