• タケオオツクツク

    Platylomia pieli

時期
7月上旬~9月下旬(ピークは7月下旬から8月中旬)。
鳴き声
「グィーン・ギリギリギリ…」と機械の音のような鳴き声を出す。
分布
埼玉県川口市で発見。本来は中国中部(浙江省以南)に分布。

モウソウチクやマダケに生息。輸入された中国製の竹ボウキなどとともに日本へ入った可能性が指摘されている。2010年代に入って、埼玉県で聞き慣れないセミの鳴き声がするとの情報から調査が行われ、2016年に生息・分布が確認された。ツクツクボウシの仲間であるが、体はクマゼミ程度に大きいことと、日本では主に竹林に定着していることから、調査チームによって「タケオオツクツク」と名付けられた。今まで、埼玉県(川口市など)、神奈川県(川崎市)、愛知県(西尾市)で確認されていたが、2023年に福岡県(太宰府市)でも記録された。国内には、さらに生息地があるものと考えられる。夏の日没前後に、竹林から甲高い機械音のような鳴き声が聞こえてきたらこのセミの可能性が高い。外来種移入の貴重な情報となるのでぜひ注意して観察してほしい。

埼玉県川口市/とこのまさん

埼玉県川口市/昆tuberかずきさん

○監修:日本セミの会
○都道府県別に分類/詳細な分布を示すものではない
○鳴き声のみの記録は「いる(推定)」に分類