放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2014年10月

10.1 東芝 初の4Kチューナー内蔵テレビを発表

東芝は,業界で初めて「4K放送対応スカパー!チューナー」を内蔵した4Kテレビを10月11日より順次発売すると発表した。次世代放送推進フォーラムの「Channel 4K」に加え,2015年3月1日開始予定のスカパーJSATによる4K専門チャンネルも視聴できる。

10.1 TBS 民放初のハイブリッドキャスト本格運用へ

TBSテレビは,民放で初めて,放送と通信の連携サービス「ハイブリッドキャスト」の本格運用を開始した。トップ画面を視聴者が好みでカスタマイズできる機能「Myパネル」を採用。TBSのニュース動画サイトの動画をテレビ画面や,スマホなどのセカンドスクリーンで見ることができる。

10.6 台風18号で約360万人に避難勧告

10.7 シーテックジャパン2014 テレビ関連展示は少なく

シーテックジャパン(最先端IT・エレクトロニクス総合展)2014が,千葉市の幕張メッセで7日から11日まで行われた。来場者数は前年比6.8%増となったが,テレビ関連については,ソニーが出展せず,2013年に大きなスペースを使ってスマートテレビ関連の展示を行った東芝がテレビの独自スペースを設けないなど,縮小傾向が目立った。

10.7 次世代気象衛星「ひまわり8号」打ち上げ成功

次世代気象衛星「ひまわり8号」が,鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。ひまわり8号は観測技術やデータの処理能力が大幅に向上し,台風や局地的な集中豪雨の原因となる積乱雲が急速に発達する様子を詳細に把握できるため,災害の軽減につながると期待されている。

10.9 事業所へのNHK未契約訴訟で初の判決

NHKが放送受信契約の未契約者に契約締結を求める未契約訴訟で,事業所に対する初の判決が東京地裁で言い渡された。世帯の場合と異なり,設置場所数に応じた契約の成立を認めた。事業所の未契約訴訟でこれまでに解決した9件はいずれも
事業所が契約に応じて解決に至ったものだった。

10.14 政府 特定秘密保護法施行令等を閣議決定

10.16 フェイスブックが災害時安否確認サービス開始

インターネット交流サイト「フェイスブック」は,大地震や津波などの災害発生時の安否確認サービス「災害時情報センター」の提供を開始した。災害時に立ち上がる専用画面上の「自分の無事を報告」というボタンを押すと,交流サイトでつながっている家族や友人に一斉に情報が届く。

10.27 NTTぷらら 商用の4K映像配信サービス開始

10.28 字幕付きCM普及推進協議会 設立

日本民間放送連盟,日本広告業協会,日本アドバタイザーズ協会の3 団体が「字幕付きCM普及推進協議会」を設立した。2014年7月に出された総務省の検討会の取りまとめを踏まえたもの。

10.29 NHKネット活用 実施基準要綱への意見募集

NHKは,インターネット活用業務の拡大を図った改正放送法に対応する実施基準の要綱を取りまとめ,意見募集を開始した。放送法で同業務は,NHKが作成し総務大臣が認可する実施基準に基づいて実施することを求めている。総務省は,関連省令および実施基準の大臣認可の際の審査ガイドラインの意見募集を10月2日から実施している。

10.29 川内原発の不適切編集で7人を処分

鹿児島県の川内原発の安全審査をめぐり,テレビ朝日が9月10日の『報道ステーション』で原子力規制委員会の会見内容を不適切に編集した問題で,同社は担当プロデューサーや社会担当部長など7人を減給や譴責処分とした。BPO放送倫理検証委員会はこの番組について,10月10日に審議入りを決めている。