上越新幹線にて
答えのない“問い”の先に、明日へと続く道がきっとある。きっと
【NHK FM】
2019年1月26日 午後10時~午後10時50分(全1回)
※配信は、1月28日(月)正午~2月4日(月)正午まで。
【出演者】
福本莉子 鶴田真由 高橋克実 吉野由志子
新津ちせ 石井瑠菜
【作】
塩田千種
【音楽】
小六禮次郎
【スタッフ】
演出:小見山佳典
技術:山賀勉
音響効果:石川恭男
【あらすじ】
由香里(鶴田真由)は、14歳の娘・沙弓(福本莉子)とともに上越新幹線で、彼女の実家のある新潟県「燕三条」駅に向かおうとしていた。由香里が実家に行くのは、8年前の夏、家族そろって新潟へ戻って以来だった。
彼女の実家は銅器の製造所だ。銅版を何百回何千回と叩き、形にし、水に突っ込み、冷まし、また、打つ。耳に「カンカンカン」という銅を打つ音が蘇る。
だが、それは二度と聞きたくない忌まわしい音だった。8年前、3歳だった下の娘・花は実家の前で交通事故に遭い死んだ。物語は、この家族の8年間を描く。
深い悲しみと心の行き違い。母と残された娘との暮らし。献身的に寄り添う父(高橋克実)の苦悩。娘・沙弓の視点から、生きるとは何なのか、その答えのない問いと向き合う家族の姿を描く。