マンホールの上だけ雪が積もらないのはなぜ?
梅本一成(記者)
2022年05月09日 (月)

八戸市のペンネーム、ぽんさんから「マンホールの上だけ、雪が積もっていないことが多いですが、なぜでしょうか?」という質問をいただきました。
確かに冬の道路を思い出しますと、除雪が行き届いていない住宅街の道路などでは、一部に穴が空いたように、大きく段差ができていたのをよく見かけました。
よく見ると、マンホールの上だけ雪が溶けていて、段差が大きいと歩きづらいですし、最悪の場合、車のタイヤが入り込んで抜け出せなくなることもあります。
なぜ、マンホールの上には雪が積もらないのでしょうか?マンホールの下には家庭の台所や風呂などから来る温かい排水が流れています。
この熱でマンホールのふたが温められ、雪がとけて、穴が空いたようになっているのです。
この段差をなくそうと、いち早く取り組んだのが山形市です。マンホールに断熱の内ぶたを設けたのです。
これで排水の熱がマンホールのふたに伝わらなくなり、雪はとけることなく、段差もできません。あえて周辺と同じように雪を積もらせることで、安全を守ろうという取り組みです。
いっぽう、県内でも積雪の多い青森市に聞いたところ、こうしたマンホールはまだどこにも設置していないということでした。
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