ページの本文へ

とちぎWEB特集

  1. NHK宇都宮
  2. とちぎWEB特集
  3. 車いすバスケの次世代エース 高松義伸選手に注目!

車いすバスケの次世代エース 高松義伸選手に注目!

  • 2022年10月28日

全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」が、10月29日から31日まで栃木県で開かれます。この大会に出場する車いすバスケットボールの髙柗(たかまつ)義伸選手は、23歳以下の世界選手権で優勝するなど、最近目覚ましい活躍をしています。
地元で開かれる大会への思いを聞きました。
(11月2日追記あり)

(宇都宮放送局キャスター 長井ゆめの)

日本の次世代のエース

髙柗義伸選手
車いすを操作しながらのドリブルとか、車いすどうしがすごい勢いでぶつかるところとか、健常者のスポーツにはない迫力を見て、感じてもらえたらうれしいです。

車いすバスケットボールの魅力について熱く語る髙柗選手は、栃木県小山市出身の22歳です。
骨肉腫という病気の影響で高校生のときに左足のももから下を切断し、車いすバスケットボールを始めました。
驚異的なスピードや当たり負けしない力強さを持ち味にすぐに頭角を現し、競技を始めてわずか3年で日本代表に選ばれ、去年の東京パラリンピックでは銀メダルを獲得しました。
そしてことし9月にタイで開かれた23歳以下の世界選手権では、主力として日本を初めての優勝に導き、次世代のエースとして期待されています。

地元に凱旋

現在は横浜市を拠点にしながら世界を舞台に戦っていますが、あすから始まる全国障害者スポーツ大会には、栃木県チームのメンバーとして出場します。
車いすバスケットボールの会場は、髙柗選手の地元、小山市の体育館です。

髙柗義伸選手
選手生活のなかで地元で、しかも小山市でできるというのは一生に一度しかないことだと思うので、うれしく思いますし、いい結果を残したいです。友達も見に来てくれると思うので、かっこいいプレーを見せられたらいいですね。

障害者スポーツならではのおもしろさを伝えたい

髙柗選手はパラリンピックで銀メダルを獲得した今でも、障害者スポーツに対する人々の理解はまだまだ進んでいないと感じています。
そこで地元で開かれる今大会を少しでも多くの人に見てもらい、競技のおもしろさ、奥深さを知ってもらうきっかけにしてほしいと期待しています。

髙柗義伸選手
障害者のスポーツは健常者のスポーツに負けないくらいおもしろいものなんだぞということを知ってもらいたいです。ディフェンスがたくさんいる中に自分が入っていって得点をとる、そういった力強いプレーを見てほしいです。
一生懸命頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

栃木県チームは、日本代表選手が多く所属する強豪の兵庫県チームと1回戦で対戦します。
髙柗選手は「難しい試合になると思うが、最後まで諦めないで、いい試合を作り上げたい」と話していました。
大会では、髙柗選手のゴール下での強さと日本トップレベルのスピードに注目してください。


(11月2日追記)
10月29日に行われた1回戦で、髙柗選手は相手の激しいマークにあって本来のプレーができず、栃木県は兵庫県に48対56で敗れました。
試合後は「この大会にかけて練習してきたので悔しいですし、申し訳ないです。それでも引き続き頑張っていきますので、変わらず応援してくれたらうれしいです」と話していました。

  • 長井ゆめの  

    宇都宮放送局キャスター  

    長井ゆめの  

    生まれも育ちも栃木県
    スポーツを愛してやまない
    趣味は歌とギターと作詞作曲
    マイブームはピスタチオのスイーツ

ページトップに戻る