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今や男女を問わず大人気のファッションアイテム、ストール。ちょっとしたオシャレに便利です。ぐるぐる巻いてボリュームを出したり、羽織ってみたり。わずか1枚まとうだけでイメージが変わる魔法の布。 |
壱のツボ 自然の恵みをまとう
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草木染めの盛んな京都にあって、染めの美しさで注目を集めるストールがあります。 |
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特に、草木染めでは珍しい青の発色がすばらしく、藍とも異なる独特の美しさをたたえています。 |
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通常草木染めは沸騰したお湯で煮出しますが、色素が壊れやすくなります。そこでこちらの工房では、乾燥させた草花を微粒子に粉砕し、染料とします。 |
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染める前に、柄づけのため、特別なのりを塗っておきます。すると染めたときに、のりに含まれる金属成分と草花の色素が化学反応を起こし、地の色と異なった発色をして柄が浮き出てきます。 |
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生地も薄いため、色の交わりや柄どうしの重なり、さらには着物の色柄と、ストールの色柄の重なりを楽しむことができます。 1つ目のツボは、 |
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宮崎県綾町では、アカニシなどの貝が持つパープル腺の分泌液を用い、「貝紫」と呼ばれる美しい紫色で染めたストールを作っています。 |
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1枚のストールを染めるのに、およそ一千個分の貝が使われます。 |
古代ギリシャ・ローマの英雄たちを魅了した妖艶(ようえん)な魅力を今に伝える貝紫。海が育んだ奇跡の色。神秘的な輝きをまとったストールです。 |
桐島かれんさんとっておきのストールは、インドのカシミール地方で作られたもの。全面に刺しゅうが施されており、完成には1年以上かかるといいます。 桐島「職人さんの技術と美しさの結晶であるこのストールは、私の宝物。娘たちにも受け継いでもらいたい。ストールは、バッグや靴以上に力のあるアイテムであり、ぜひ皆さんにも宝物になるようなストールを見つけて欲しい。」 |
弐のツボ 日本の技がストールを変える
斬新なストールのデザインを手がける梶原加奈子さん。 2つ目のツボは、 |
愛媛・今治の工房では、独自の織りの技術によって、「たてよこよろけもじり織り」なる不思議な模様のストールを作っています。 |
織物工房オーナーの武田正利さんが全国を探し回って、大正時代の織機の壊れかけた部品を集め、組み立て、改造したものを使用しています。 |
最大の工夫は、横糸を打ち込む筬羽(おさば)の並び。間隔が開いたり狭まったりしているとともに、波型に並んでいることで、縦と横の「よろけ」を生んでいるのです。 |
さらに2本の縦糸を絡ませる「もじり織り」を組み入れることによって、洗濯してもよろけが戻らないようになりました。 |
この織物は心地よい風合いをも生んでいます。目が粗いため通気性が良く、夏場は涼しく感じます。一方凹凸があるため巻くと空気を含み、暖かさも感じるのです。 |
名古屋市有松では江戸時代より、絞り染めによって、浴衣や手ぬぐいを生産してきました。 |
その特徴的な幾何学模様を作るために、生地を糸でくくるのですが、このときにできる形をそのまま残すという、大胆な発想が近年生まれました。 |
形を残す「形状固定」の作業は、シルクやポリエステルの場合、高圧染色釜に入れ、130度の高温スチームによって行います。 |
こうして生まれたのが、立体感あふれる斬新なデザインのストール。ヨーロッパでも高い評価を受け、一流ブランドにも採り入れられているといいます。 |
参のツボ 巻きマジックで千変万化
セレクトショップに勤める松元晴香さんによると、同じストールでも、巻き方を変えるだけでさまざまな服に合わせることができるといいます。 3つ目のツボは、 |
桐島かれんさんがよく行う巻き方は、ぐるぐる巻き。房をうまく前に持ってくるように注意。 |
人気スタイリストの石田純子さんによると、美しく巻くための基本は、折り方にあると言います。横にまっすぐきちんと折ると、巻いたときに垂らした両端が重たい印象に。そこで対角線上の2つの角を持って斜めに折って巻くと、両端にひだができ、動きが生まれるのです。 |
大人っぽくも華やかな印象を出したいときは、大きな結び目の片結びに。アシメトリーな魅力が。 |
大判のストールを、服のようにまとうこともできます。両端が邪魔なので、後ろに回して結ぶと、後ろ姿がチャーミングに。 |
魔法の布、うーん確かに。
首にさらりと巻くだけで、おしゃれに見せてくれますよね。
私は、冬から春にかけて使うことが多いです。
冬は少し厚手のボリュームがある物、春が近づいてくると桜色の薄手のさらりとした物。
プレゼントにもぴったりですから、贈るのにも重宝しています。
ストール、マフラー、スカーフ。
いろいろと巻物のアイテムはありますが、何が違うんだろう?
と思っていた皆さん!ぜひ、制作日記「ツボトーク」を見て下さいね。
さてさて、2013年も早いものでもう終わり。
来年2014年の「美の壺」もどうぞよろしくお願い致します。
楽曲名 | アーティスト名 | 使われた場所 (番組開始後) |
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Moanin' | Art Blakey & The Jazz Messengers | 0分2秒 |
Donna Lee | Iiro Rantala | 0分36秒 |
The Chase | Fats Navarro | 1分23秒 |
Nefertiti | Nicola Conte | 3分36秒 |
Rah-Sah | Joe Magnarelli | 5分46秒 |
Joy Chant | Marilyn Mazur , Jan Garbarek | 7分16秒 |
Very Early | Kronos Quartet | 9分17秒 |
Back Home In Indiana | Canadian Brass | 10分59秒 |
地下室のメロディー | 尾田悟 | 11分43秒 |
Sugar | Bucky Pizzarelli | 12分10秒 |
Cantaloupe Island | Herbie Hancock | 14分34秒 |
Time Remembered | Chick Corea , Gary Burton | 17分57秒 |
Afternoon In Paris | Tommy Flanagan | 21分40秒 |
Alice Blue Gown | Ray Brown | 23分56秒 |
I'm Getting Sentimental Over You | Bill Evans & Jim Hall | 26分12秒 |
Santa Claus Is Coming To Town | Matt Belsante | 28分7秒 |