こどもの日「とやま土人形」岩﨑果歩アナ絵付け体験に挑戦!
- 2023年04月27日
NHK富山アナウンサーの岩﨑果歩です。
さて、もうすぐ5月5日は子どもの日ですね。
富山には江戸時代から縁起物や玩具として作られてきた「とやま土人形」という民芸品があります。
こどもの日を前に、こいのぼりや金太郎、それにかぶとなどをかたどった土人形作りが大詰めを迎えています。
お孫さんへの贈り物に人気だというこどもの日の土人形。その制作の裏側に潜入してきました!
土人形作り大詰め!
訪れたのは、富山市安養坊にある「とやま土人形工房」。
代々受け継がれてきた型と技法を後世に伝えるために活動する「とやま土人形伝承会」の会員のみなさんが制作にあたっていました。
何本もの筆を使い分けて、焼き上がった人形に丁寧に色を付けていました。
完成したこいのぼりの土人形。細かいうろこの部分もきれいに色が付けられていますよね。
2時間ほどで描きあげたということです。
人形によって色合いや表情が違う!
土人形作り最大の特徴は、作業工程によって担当者を変えないこと。粘土を型に詰めて成型したり、焼き上がった人形に絵付けをしたり、1人が最初から最後まで一貫して手掛けます。そのため、作る人によって、人形の色合いや表情が異なるということです。
どんな思いで土人形を作っているのか、お話を伺いました。
かわいくな~れと。怒って描いているとやっぱり人形の顔も怒ってしまうので、
なるべく優しい気持ちで描くようにしています。
こどもの健やかな成長を願って制作しているので、
それを見て飾っていただけたら嬉しいです。
岩﨑アナ絵付け体験に挑戦!
「とやま土人形工房」では絵付け体験も行っています。
私も「とやま土人形伝承会」の栗山早苗さんに教えていただきながら
こいのぼりの絵付けに挑戦しました!
絵付けのコツは、お化粧のアイシャドーみたいにベースになる部分から始めて、上から色を重ねていくこと。参考にするデザインを見ながら、自分の好きな色を塗っていきます!
簡単そうに見えますが、色を均一に塗ることが難しいのです!
水の量が多いと色が薄くなってしまったり、逆に少ないとかすれてしまったり。
色むらができてしまいました・・・。
美術の時間のような懐かしい感覚で、無我夢中になって色を塗ることおよそ1時間。
完成です!いかがですか?少し金魚のような色合いになってしまいましたが、鮮やかな色合いがお気に入りです。自分で絵付け体験をしてから、伝承会のみなさんが制作した土人形を見ると、より細部にまで目がいくようになりました。ゆがみのない線、そして均一な色で模様を描けるのは、職人技ですね。
江戸時代から受け継がれてきた富山の伝統的な民芸品。
私自身、実際に絵付け体験をすることで、より身近なものになりました。
早速、こいのぼりの土人形、自宅のリビングに飾っています!
この絵付け体験は「とやま土人形工房」ですることができます。
受付時間は午前10時から午後3時まで。事前の予約がおすすめだということです。
電話番号は076-431-4464です。