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「徳島を盛り上げる」ガンバロウズ運営会社代表が目指す姿とは

バスケBリーグ開幕直前 特集
  • 2023年10月04日

Bリーグ開幕直前。徳島県初のプロバスケットボールチーム「徳島ガンバロウズ」の初めてのシーズンが開幕します。チーム始動に向け、運営会社代表で那賀町出身 藤田恭嗣氏の過去のインタビューを紹介。またガンバロウズと地域の関わりも取材しました。

「Bリーグで徳島を元気に」藤田氏の思い

まもなく開幕を迎えるBリーグ。
徳島ガンバロウズにとって初めてのシーズンになります。
その運営会社代表を務める徳島県 那賀町出身の藤田恭嗣さん。

電子書籍取次大手のIT関連企業の社長です。
運営会社設立当時の2022年4月、Bリーグ参入を決めた理由を聞きました。

Bリーグ自体が、徳島県を盛り上げていくためのスポーツの役割、重要な役割を担えるんじゃないかなと思いました。それはやはり、野球もサッカーもそういった役割は担ってくれてると思っていますし、そのファンもすごく多いのは知っているけども、僕が思う「もっとファンと一体となること」の定義が「もっと距離が近い」だった。徳島市を、徳島県を盛り上げるその中心に、メジャースポーツを持ってこようとすると、Bリーグ1択だなと思いました。
なので、徳島を盛り上げるためにBリーグを持ってきました。

四国では「香川ファイブアローズ」と「愛媛オレンジバイキングス」が活動しています。
藤田さんはこの2チームとも連携して相乗効果で「四国のBリーグ」を盛り上げていきたいと考えています。

やっぱり四国ならすぐ車で行けるということもあって、まずはマーケティングとしていろんなことを教えてほしいということと、あとは僕たちとしても、近隣のチームの人たちと切磋琢磨して互いにB1に上がって「四国チームめっちゃ強いな」と思われるようになっていくといいなと思っています。

藤田さんが参考にしたいチームは、琉球ゴールデンキングス千葉ジェッツだと言います。

1つは琉球ゴールデンキングス
あれだけ大きな沖縄アリーナをつくって県民みんなで盛り上がっていて、他チームの選手も沖縄に行ってびっくりして、「もう1回沖縄でやりたい」っていうぐらい本当にBリーグの中でも中心的なインパクトのあるチームになっています。経済効果も48億円あります(※2022年4月当時)。こういうようなレベルになってきているので、やっぱり僕が目指したい最終形は琉球ゴールデンキングスかなと思っています。

あと一方で、千葉ジェッツに関しては、具体的にどういう戦略と戦術で選手と向き合い、選手をどうやって鼓舞していったのか。例えば選手との契約条件であったりとか、そういうものをどういうふうに設計していくと優秀な選手が来たり育ったりするかは勉強させてもらいたい。

スポーツで地域活性化を

藤田さんは「ガンバロウズ」を徳島を盛り上げる新たな核としたいと意気込みます。

僕はスポーツの事業はこれから可能性があると本気で思っています。チームが強いだけではなくて、やっぱり「チーム」と「経営」、これがしっかりと連携をした上で両者で最高のスポーツ環境、スポーツチームを作っていく。それができれば県民のみんなは、心に火をつけて盛り上がってワクワクして、みんなが元気になる。そういったエンジンになれるんじゃないかなと、それがガンバロウズかなと思っています。

地域との交流も

シーズン開幕前から徳島を盛り上げるため、ガンバロウズは地域との交流も積極的におこなっています。
ことし8月には、小松島市の中学校でバスケットボール教室を開き、生徒たちと交流しました。

バスケットボール教室

この教室は、練習場の提供を受けている小松島市の子どもたちと交流するためにガンバロウズが企画しました。
小松島中学校の体育館には、30人あまりの生徒が集まり、デマーカス・ベリーヘッドコーチや、選手9人がバスケットボールの指導にあたりました。

指導するデマーカス・ベリーヘッドコーチ

このうちフォワードで、身長1メートル97センチのジャワラ・ジョゼフ選手は、ゴール下のシュートについて、レイアップのときに踏みきる足の出し方や、柔らかいタッチでボールをゴールに入れることをアドバイスしていました。

ジョゼフ選手は「とても楽しかった。地域の子と触れ合えてとてもうれしい。少しでも勝ち星を増やすことが徳島のバスケットボールへの貢献になると思うので頑張ります」と話していました。

ジャワラ・ジョゼフ選手

また9月には、小松島市で公開練習を行い、ファンなどおよそ100人が集まりました。

小松島市での公開練習

訪れた人たちは、素早いパス回しや、迫力あるプレーを間近で見ながら写真を撮ったり、シュートを決めた選手に拍手を送ったりしていました。
練習後は、選手との記念撮影やサイン会も行われ、多くの人が憧れの選手からサインをもらって笑顔を見せていました。

ガンバロウズのポイントガードで、徳島県出身の速井寛太選手は「応援してくれている皆さんの前で練習ができてうれしいし、これからも交流を大切にしていきたい。開幕までチーム一丸となって練習に励んでいくので、応援してもらえたらうれしい」と話していました。

速井寛太選手

開幕戦は10月6日

開幕戦は10月6日(金)アスティとくしまで横浜エクセレンスと対戦します。
ベリーヘッドコーチ、そしてキャプテン塚本雄貴選手の古巣との対戦です。

続く第2節の10月14日と15日は、アウェーの高松市で香川ファイブアローズとの四国対決に臨みます。
ファイブアローズは昨シーズン、下位に低迷してB3に降格しましたが、一昨シーズンはB2西地区で初優勝を果たしました。徳島県初のバスケットボールチーム「徳島ガンバロウズ」、初めてのシーズンでどんな活躍を見せてくれるのか注目です。

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