【まとめ】徳島初のプロチーム　徳島ガンバロウズ誕生の道のり

徳島初のプロバスケチーム誕生

徳島県初のプロバスケットボールチーム「徳島ガンバロウズ」。

電子書籍取り次ぎ最大手の「メディアドゥ」のほか徳島県内の企業も出資して２０２２年４月にチームの運営会社が設立。
１０月６日に開幕する２０２３－２４シーズンのＢ３（Bリーグ３部）に参入します。
「メディアドゥ」の社長で、徳島県那賀町出身の藤田恭嗣氏はことし４月、「徳島県民の皆さんと一体となってバスケットボールを通じて徳島、そして日本全国を盛り上げられるようなたくましいチームになっていきたい」と抱負を述べていました。

設立３年でＢ２昇格、さらにその３年後にトップリーグにあたるＢ１昇格という野心的な目標を掲げています。

地元出身の選手も

２０２２年４月には、ガンバロウズのいわば「兄弟チーム」にあたる「徳島ガンバロウズオルト」が発足。ＢリーグのＢ３の下に位置づけられる地域リーグ中国・四国・九州リーグに参戦しました。

２０２３－２４シーズンでは、ガンバロウズオルトのメンバーから、内藤健太選手・速井寛太選手・青山晃也選手の３人がガンバロウズでプレーします。
このうち徳島県出身の速井選手はガンバロウズの副キャプテンを任されました。

ことし７月の取材で速井選手は「幼いころは徳島にプロバスケチームができるとは想像できなかったので、歴史的な瞬間に参加できてうれしい。コーチの目指すチームが体現できるように仲間と練習を重ねていきたい」と話していました。

初代ヘッドコーチはデマーカス・ベリー氏

一方、６月には選手たちを導くチームの態勢も発表されました。ゼネラルマネージャーを務めるのはＮＢＡ・ワシントンウィザーズの公式特派員を務めたザック生馬氏（いくま）です。ウィザーズ時代にはチームの八村塁選手の情報を発信したほか、スポーツ実況や試合のMCを務めた経験もあります。日本語や流ちょうな英語を交えた軽妙な話術で会見場を盛り上げました。

また初代ヘッドコーチには、国内外で指導経験が豊富なアメリカ出身のデマーカス・ベリー氏が就任。

ベリー氏は、海外のプロチームで指導者を歴任し、昨シーズンはＢ３・横浜エクセレンスのアソシエイトコーチを務めました。ベリー氏は就任にあたってビデオメッセージを公開し「徳島ガンバロウズの初年度に指揮をとるのが楽しみです。常にチームファーストの意識を持つチームをつくっていきたい」と意気込みを語りました。

練習試合ではＢ１チームに奮闘

そして８月３１日には初めて公開での練習試合を行い、鳴門市の会場には大勢のブースターが詰めかけました。相手は愛知県豊橋市と静岡県浜松市を拠点とするＢ１の「三遠ネオフェニックス」で、元日本代表の金丸晃輔選手も所属しています。

ガンバロウズは序盤、相手の激しいディフェンスを前に得点できずリードを許します。
しかし、キャメロン・コールマン選手がチーム初得点。

この後、塚本雄貴選手、若狭功希選手がスリーポイントを決めます。
第１クオーター終盤には、テイブリオン・ドーソン選手が連続得点で食らいつきます。
その後もドーソン選手は得点を重ね、チーム最多の２７得点をあげる活躍をみせました。

６６対１０５で敗れたものの、Ｂ１のチームを相手に意地を見せたガンバロウズ。
試合後、ヘッドコーチと選手が試合を振り返りました。

開幕戦は１０月６日

開幕戦は１０月６日（金）アスティとくしまで横浜エクセレンスと対戦します。
ベリーヘッドコーチ、そしてキャプテン塚本雄貴選手の古巣との対戦です。

続く第２節の１０月１４日と１５日は、アウェーの高松市で香川ファイブアローズとの四国対決に臨みます。
ファイブアローズは昨シーズン、下位に低迷してＢ３に降格しましたが、一昨シーズンはＢ２西地区で初優勝を果たしました。徳島県初のバスケットボールチーム「徳島ガンバロウズ」、初めてのシーズンでどんな活躍を見せてくれるのか注目です。