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鳴門とドイツって結局どんな関係なの?

  • 2023年04月13日

U字工事さんが地元ケーブルテレビとコラボして、そこでしか見られない!味わえない!出会えない!地域の「穴場」をめぐる旅番組。「ザ・穴場ツアー」

今回の舞台は徳島県鳴門市。

うず潮がうずまく鳴門の「穴場」を、地元のケーブルテレビ「テレビ鳴門」の協力を得て巡ります。
5月の大型連休に向けて、徳島県鳴門市のおすすめ観光地を復習しましょう!

▽「鳴門」にある「ドイツ」館の理由

U字工事さんは「第九の里」という名前の道の駅へ向かいます。

店内には地元の特産品がずらり!
そんな中、とある一角にあるのは「ドイツコーナー」です。

ドイツビール
ドイツカラーのホットドック

なぜ鳴門の道の駅にドイツ製品がいっぱいあるのか…?

不思議そうなU字工事さんが店員さんに話を聞くと…。

道の駅スタッフ 定作果林(じょうづくりかりん)さん

鳴門市はアジアで「第九」がはじめて演奏された場所ということで、ドイツ製品をたくさん置いています。

今度は「なぜ鳴門で第九が演奏されたのか」と謎を抱えるU字工事さん。

謎を解くべく、近くにある「ドイツ館」に向かいました。

鳴門市 国際交流員 ダリオ・シュトライヒさんが、アジアで第九が初めて演奏された歴史を教えてくれました。

かつて、鳴門市には板東俘虜(ばんどうふりょ)収容所があり、第一次世界大戦のドイツ人捕虜を収容していました。そこに収容されていた人々が、第九を演奏したとのこと。

捕虜なのに結構自由なんですね

驚く福田さん。確かにそう思いますよね。

当時の所長・松江豊寿(とよひさ)さんは、敗者を労わる「武士の情け」の思いから、ドイツ人捕虜の活動を規則の中で認めていました。その中でもとりわけ盛んだったのが音楽活動だったそうです。

1918年6月1日に鳴門で第九が演奏された証拠として、当時の演奏プログラムが残っています。
演奏する曲目に第九を選んだ理由は、曲に込められた「世界の人々が兄弟になる。お互い仲よく暮らしていきましょう」というメッセージに捕虜たちが感動したからではないかと言われています。

鳴門市では6月1日を“第九の日”と定め、演奏会を開いています。

▼鳴門市ドイツ館
【住所】徳島県鳴門市大麻町桧東山田55−2
【電話】088-689-0099
【営業時間】9:30〜17:00 (入館16:30まで) *第四月曜定休
【入館観覧料】大人400円 小中学生100円
【HP】https://doitsukan.com/introduction.html ※NHKサイトを離れます

▽石造りの橋がドイツと日本のかけ橋に

続いてはドイツ館の近くにある神社。

この周辺には、ドイツ兵が残した石造りのアーチ橋が残っています。その見た目は石垣のようで、現在、徳島県の文化財に指定されています。

当時この場所はよく氾濫を起こす川でした。橋が流され困っている地元の人を知ったドイツ人の捕虜たちが、母国の土木技術を生かして頑丈な橋をつくってくれたのです。

ドイツの技術で作られた橋は、当時の人と人をつなぐかけ橋のように感じられました。

 

今年の大型連休は、100年以上前の鳴門とドイツの繋がりを感じる旅も良いかもしれません。

▼紹介した神社 大麻比古神社
【住所】徳島県鳴門市大麻町板東広塚13
【電話】088-689-1212
【営業時間】6:00〜17:00
【HP】https://www.ooasahikojinja.jp/ ※NHKサイトを離れます

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