四国の長期予報を読み解く!香川の水不足は?
- 2024年02月22日
香川県や徳島県の主な水源となっている早明浦ダムの貯水率が低下し、2月8日からは第一次取水制限が行われています。こうしたなか、気象庁から長期予報が発表されました。今後の降水量の見通しはどうなっているのでしょうか?
早明浦ダムの貯水率は?
2月21日午前0時の時点の早明浦ダムの貯水率は60.2%。平年は81.2%なので、20ポイント以上と大幅に下回っています。2月8日からは香川県向けの水の供給量を20%削減する第一次取水制限が行われています。県によりますと、県内にある別のダムの水が利用できるため、家庭や工場などへの水の供給に大きな影響はないということですが、節水を呼び掛けています。
長期予報発表 降水量の見通しは?
2月20日に気象庁から発表された「3か月予報」と「暖候期予報」で今後の雨の見通しを見てみます。
まず、3月から5月までの3か月の予報を見ると、降水量は各月ともに「ほぼ平年並」の見込みとなっています。
その先、夏の天候の予報では、6月と7月の「梅雨の時期」は、暖かく湿った空気が流れ込んで梅雨前線の活動が活発となる時期があるため、降水量は「平年並か多い」と見込まれています。
ではこの「平年並」とはどのくらいなのか、高松の平年の降水量をまとめました。
1月や2月に比べると、3月や4月はその2倍程度の80ミリ前後。5月以降になると100ミリを超えて、6月や7月は平年150ミリほどの雨が降ります。
これは高松の平年値で、早明浦ダムを含めた吉野川の上流域のほうが平年の降水量は多くなっています。
取水制限はいつまで続く?
夏場のように短期間に一気に雨が降ることは期待できず、国や四国4県などで作る協議会によりますと、現段階では取水制限を解除する見通しは立っていないということです。
今後、田植えなどで水が必要になる時期も控えていることから、香川県は引き続きできる範囲で節水に協力してほしいと呼びかけています。