ページの本文へ

かがわWEB特集

  1. NHK高松
  2. かがわWEB特集
  3. SNSなどで話題 恐竜レースに込めた医師の願い

SNSなどで話題 恐竜レースに込めた医師の願い

  • 2023年11月27日
SNSなどで話題 恐竜レースに込めた医師の願い
2023年11月22日放送

恐竜にふんした姿で全力疾走する「恐竜レース」がSNSなどで話題となっています。   
11月には観音寺市でも開催されたこのイベント。   
仕掛けたのは、ひとりの医師でした。

今 大人気!恐竜レース

今 大人気!恐竜レース

カラフルな恐竜たちが砂浜を勢いよく駆け抜けています。  
11月3日。観音寺市の有明浜で行われた恐竜の着ぐるみをまとって走るレース。  
東京や大阪など全国からおよそ120頭が集まりました。

海外が発祥のこのレース。去年4月に日本で初めて行われると話題に。 
今年は、少なくとも全国80か所で開催されています。

大会を主催したのは・・・小児科の医師

大会を主催している川口幸穂(かわぐち・ゆきほ)さん

去年から有明浜での大会を主催している川口幸穂(かわぐち・ゆきほ)さんです。 
川口さんは香川大学医学部附属病院で働いています。 
イベントを開いたきっかけは、小児科の医師として感じたある思いからでした。

香川大学医学部附属病院 小児科 医員 川口幸穂さん 
長期入院されるお子さんがいると、家族で病気と闘わなきゃいけない側面がある。 
特に当時は新型コロナのピーク時期だったので、付き添いの家族も基本的には1人だけで、交代ができない。   
半年とか年単位で1人の家族にしか会えないような生活が続いていた場合が多かった。

制限の多い時期に闘病生活を経験した、子どもやその家族を近くで見ていた川口さん。 
笑顔を取り戻す機会をつくることができないかと考えていた時に、たまたま目にしたのが他県で行われていた恐竜のレースでした。

「シンプルなのにおもしろい」 
そんな恐竜レースの魅力が家族を応援するものになるのではと思い、香川県でも大会を開催することにしたのです。

レースへの参加を楽しみにしている家族

高松市内に住む渡邊さん家族

高松市内に住む渡邊さん家族です。 
長男の律くんは、白血病の診断を受けて、1年半、川口さんのいる医療チームと闘病生活を送りました。

長男の律くん
律くんのお母さん
律くんの 
お母さん

私がずっと個室の部屋から出られない状態だった。

病室では、お母さんがつきっきりで律くんの看病を。 
自宅では、お父さんやおじいさん、おばあさんが、家事や弟の育児を行う生活でした。

 

その後、律くんは順調に回復し、去年退院。 
現在は通院治療をしながら幼稚園にも通えるようになりました。

律くんのお父さん
律くんの 
お父さん

幼稚園の運動会で走りまわっているのを見て、涙が出るほど感動しました。 
この子自身も恐竜レースを楽しみにしているんです。

律くんのレースでの目標は・・・

律くんのレースでの目標は1番

 

レース当日

5才の律くんは、この大会の出場者の中で最年少

律くんが挑むのは子どもの部ですが、一緒に走るのは年上の小学生ばかり。 
5才の律くんは、この大会の出場者の中で最年少。

普段は元気な律くん、スタートラインでは、何だか不安そう…

スタートライン

ヨーイ、スタート! 
懸命に走る律くん。 
ゴール近くでは家族が応援しています。

1位にこそなれませんでしたが、無事にゴール。 
80メートルあまりの砂浜を力走しました!

ゴール近くでは家族が応援

悔しそうな律くんに、優しく声をかけるお母さん。

律くんお母さん
律くんの 
お母さん

律くんの走りを見て、元気をもらえました。

大会を主催している川口さんも、律くんを気にかけていました。

川口さん
川口さん

小学生のお兄ちゃんたちがいる中で走り切った。頑張りました。

律くん
律くん

ありがとうございました。

1年前には想像できなかった、笑顔溢れる1日となりました。

記念写真

※なお掲載している情報は放送当時のものです。

ページトップに戻る