NHKスペシャル

プラネットアースⅡ 第2集
激変の大地に生きる

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大雨がもたらす大洪水、雷による野火や冬の大雪。そして巨大な砂嵐。地球には自然現象によって環境が極端に変化する場所がある。アフリカ南部では、雨季、大地を叩きつけるような雨が襲いかかる。大雨は、これまで生き物たちに恵みをもたらしていた草原を大湿地へと変えてしまう。足場の悪い中、ライオンの家族は獲物を捕らえることができず苦しむ。命をつなぐために、群れは、ひとつ間違えれば自分たちの命を奪う可能性がある巨大なバッファローにねらいを定め、一か八かの大勝負に出る。アメリカの大草原では、冬、気温は-40度にも下がり、大地は、一面深い雪で覆われてしまう。この雪という大敵に対してバイソンは力業で立ち向かう。巨大な頭を使って雪をかき、埋もれた草を掘り起こして食べるのだ。またキツネは雪の下で動くネズミのかすかな音を察知し、雪に向かってダイブしてとらえる。大地の激変を力や知恵を駆使し、乗り越えようとする生き物がいる一方で、その変化を利用して驚きの生存戦略を編み出した生き物もいる。乾燥地帯に住むサバクトビバッタだ。数年に一度、大雨が降ると爆発的に数を増やし広範囲に子孫を残す。目まぐるしく変貌する大地。数々の苦難を乗り越え、したたかに命をつなぐ生き物たちの営みを見つめる。