大海原に点在する無数の島々。奇跡的に流れ着き試練を乗り越えたものたちは、そこで大繁栄できる。南極海の絶海の孤島、サヴォドフスキー。島を埋め尽くすのは１５０万羽のヒゲペンギン。島の周りは世界でも最も荒れる海域。シャチなどの天敵が近寄れないため大繁栄した。その一方で島という隔絶された環境は時に熾烈な争いを生み出す。進化論の島として知られるガラパゴス。孵化するとすぐに、一斉に海を目指すウミイグアナの子供たち。その時を待っていたヘビの大群が次々と襲いかかる。食べ物が少ない島では、生き物たちは限られたチャンスを最大限、利用するのだ。そして、今、生き物たちは新たな新天地を目指す。それは地球上で今、急速に拡大を続ける環境、都市。ニューヨークの摩天楼を断崖のかわりにして獲物を待ち伏せするハヤブサ。狙いは街中で繁栄するハト。インドのムンバイでは、夜な夜なヒョウが現れ、警戒心が薄い豚などの家畜を襲う。生き物たちは驚くほどの適応力を見せる。新天地を切り開く挑戦者たちに迫る。