NHKスペシャル

巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威
第1集 極端化する気象
~海と大気の大変動~ 

最新の科学から、大気と海、地下のプレートやマントルの大循環など、地球のダイナミックな変動メカニズムを解き明かし、災害の謎に迫ってきた「巨大災害 MEGA DISASTER」。今回の第2シリーズは、「日本に迫る脅威」にフォーカスをあてる。
5月、北・東日本は統計開始以来の高温となり、翌6月には九州南部で記録的な降水量となるなど、観測記録の更新が続き、気象の変化が“極端”になっているのではないかと指摘されている。太平洋では海水温の「高い領域」が、数年単位で東西に移動しているが、今年は、太平洋の東で例年になく高温になりつつある傾向が現れはじめており、太平洋の中央では対流活動が平年よりもかなり活発になっている。日本から遠く離れた海域の水温や大気の「変動」が日本に大きな影響を及ぼしているのだ。さらに、過去数千年の木の年輪や氷河を解析する国際プロジェクトは、降水量や気温が数百年周期で激しく変動していることを突き止めている。地球温暖化によって、こうした様々な気象の「変動」に変化が生じ、今後、気候が激変したり、異常気象が頻発したりするのではないかと懸念されている。地球上の大気と海の“大循環”を可視化、日本に迫る気象災害の姿に迫る。

  • タモリ