NHKスペシャル

シリーズ 日米安保50年 第3回 “同盟”への道

日米安保条約の文言は一言一句変わっていないが、その意味するものは50年間で、大きく変貌している。「基地提供」から「防衛協力」へ。「極東」とされた範囲は「世界」へ。「安保体制」は「同盟」とも呼ばれるようになった。こうした変貌の陰で日米関係をコントロールしてきたのは、通称ジャパンハンドと呼ばれるアメリカの対日政策担当者と日本の外務・防衛官僚たちだった。東西冷戦を背景に作られたはずの安保体制を冷戦後も維持、強化させる選択をした彼ら。その過程で国民的議論はあったのか。そこには、したたかなアメリカの戦略ときわめて限られた官僚たちの密接な連携があった。官僚中心に進められてきた日米関係の実態に迫り、あるべき日米関係の姿を探る。